クラウドファンディング第2弾実施
【草津】 県立琵琶湖博物館(草津市下物町)ではビワコオオナマズ水槽などを再建するための支援を募るクラウドファンディングを開始した。「みんなでつくる新水槽」を合言葉に、水族展示完全復活への期待が高まる。
同館の亀田佳代子館長らがこのほど記者会見を開き、第2弾となる今回のクラウドファンディングについて紹介した。
同館では2023年2月、ビワコオオナマズを展示していた約78トンの水槽が大破する事故が発生。その後、館内の全水槽で行った安全点検でトンネル水槽を含む10個以上の水槽で小さなひびか見つかり、水族展示室一部を閉鎖して再建に取り組んできた。
同年、第1弾としてトンネル水槽のアクリルを新しくするための費用の一部を募るクラウドファンディングを実施。500万円をゴールに設定していたが、当初の想定より多くの人が支援に賛同し、結果、約1159万円の寄付が集まった。同館ではそれらを活用し、トンネル水槽の他10水槽の改修も終え、今年、段階的に展示を再開した。
水族展示完全復活には、ビワコオオナマズ水槽とコアユ水槽の再開を待つばかりとなったが、これらの水槽はより安全を考慮して設計から新しく作り直し、従来の水槽よりアクリル面の厚みを増強させるなど、大がかりな工事となることが見込まれている。
従来、ビワコオオナマズは床と天井をつなぐ円筒形の水槽で展示していたが、新水槽では大きく展示の姿を変える。横幅3・9メートル、高さ約2メートル、奥行き約2・1メートルの水槽に「伝説のナマズ岩にたたずむ『琵琶湖のヌシ』」の雰囲気をコンセプトに、湖の岩場を想起させるレイアウトを採用。また、その裏側には上部に水槽を配置し、下からナマズを観察することができる場所も設ける。ナマズは腹側の違いで種類を見分けることができるが、底面にいることの多いナマズの観察に向かなかった従来水槽の課題に対応できるようになる。
また、コアユ水槽も従来のビワコオオナマズ水槽を小型化した形だったが、リニューアル後は「くらしの中のさかなたち」展示コーナーの始まりにふさわしく、漁業との関係を強く意識。エリ漁をイメージした展示とし、横幅の広い水槽に県の最も重要な水産種であるコアユとその漁獲量に関する情報や重要なトピックも併せて展示される。
同館では、水槽新設に向け、県の今年度予算に約1・8億円を計上、それに追加する形で、今回、新たに2000万円をゴールに設定したクラウドファンディング第2弾への挑戦を始めた。
同館では今年度中の改修終了、来年度からの展示再開を計画しており、記者会見で亀田館長は「より魅力を増した水族展示となる」とし「前回のクラウドファンディングでも水族展示再開を楽しみにしている声をたくさんいただいたことが励みになった。今回も皆さんと一緒に新しい水槽を作っていければ」と語った。
同クラウドファンディングは11月25日午後11時まで。ふるさと納税型で寄付額や控除額にもよるが、寄付をすると実質負担2000円を差し引いた金額が所得税・個人住民税から控除される。また、同館のバックヤードツアーや学芸員体験など前回よりも充実したリターンも設けている。詳細はクラウドファンディングWEBサイト「レディフォー」の特設ページ(https://readyfor.jp/projects/biwahaku2024)を参照すること。問い合わせは同館クラウドファンディング係(077―568―4811)へ。






