びわ湖ホールなど4館が共同制作
【大津】 県立芸術劇場びわ湖ホール(大津市打出浜)とiichiko総合文化センター(大分県)、札幌コンサートホールkitara(北海道)、やまぎん県民文化ホール(山形県)の4館が連携し、今年、オペラを共同で制作する。各地で上演されるのはびわ湖ホール前芸術監督・沼尻竜典氏作曲の歌劇「竹取物語」。誰もが知る日本の古典がそれぞれの土地で特色のあるオペラとして披露される。
日本のオペラ文化の振興に貢献しようと4館が結集し、今年度文化庁芸術振興補助金劇場・音楽堂等機能強化推進事業共同制作支援事業の助成を受けて企画した。
同歌劇は誰もが知る日本の古典「竹取物語」を沼尻氏が原作に忠実に台本化し、より普遍的な表現を目指して作曲した。2015年8月にびわ湖ホールで初上演された際には、第13回三菱UFJ信託音楽賞奨励賞を受賞。また、22年はコロナ禍のためセミ・ステージ形式で上演され、音楽・演技ともに充実した舞台として高く評価された。
今回の上演では、国内随一のオペラ指揮者としても知られる阪氏が全国4会場で指揮を執る。キャストは、主役のかぐや姫を日本を代表するソプラノ歌手の砂川涼子氏が演じるほか、初演時より大伴御行を演じるバリトン歌手の晴雅彦氏らを客演に迎える。さらに、びわ湖ホール声楽アンサンブルが主要キャストを務め、合唱とオーケストラは各地の演奏家が担当。それぞれの会場だけでしか味わえない舞台につくりあげる。
演出は、15年の同歌劇上演で日本の美を体現させ、昨年亡くなった演出家の栗山昌良氏の弟子の中村敬一氏が務め、日本人の心に残る「竹取物語」をオペラとして舞台上に現出させる。
このほど、びわ湖ホールで会場4館の代表者と阪氏、中村氏、砂川氏が制作発表記者会見を行った。演出の中村氏は「みんなの知っているかぐや姫の物語というだけでなく、本格的なオペラの骨格を持った舞台になる。それぞれのホールの持つ良さを生かした舞台になるのではないか」と語り、主演の砂川氏は「中村先生の演出と阪さんの指揮でどんな『竹取物語』になるか楽しみ」と期待を述べた。
阪氏は「言葉と芝居だけでは伝わらない作品の彩りを指揮者として、みなさんと一緒に楽しめたら」と述べる。
びわ湖ホールでの上演は、11月23日と24日の各日午後2時~大ホールにて。その後、12月1日に大分県、7日に北海道、15日に山形県と順に上演される。
びわ湖ホール公演の一般チケット販売は7月27日からでSS席9900円、S席8250円、A席6600円、B席4950円、C席3850円。24歳以下はS~C席3300円。問い合わせは火曜日以外の午前10時~午後7時の時間帯に同ホールチケットセンター(TEL077―523―7136)へ。






