自治刻刻 夢のもてるまちに
「時は人を待たず」という言葉がありますが、近年の時代の移り変わりの速度は歴史上最も速いのではないかと思えるほどで、日々しっかり時代の変化を把握しておかなければならないと自戒します。
先日、円の価値が34年ぶりに1ドル160円の安値を記録しました。34年前というと、日本はバブル経済の真最中で国際競争力が1989年に世界第1位となり、4年連続でその地位を続けていたのが、わずか30年で35位に転落しているのです。当時の円安は、輸出を中心に日本経済に有利に働く一方、アメリカは財政赤字と貿易赤字といういわゆる双子の赤字を抱えており、まさに「ジャパンアズナンバーワン」の時代でした。またGDPにおいても昨年ドイツに追い越され、世界第4位に後退し、そのうしろにインド、イギリスが迫っている状態にあるのです。
このような日本経済の急降下、低迷に対し、日本はしっかり対応できているのでしょうか。ロシアのウクライナ侵略、イスラエルとパレスチナ問題をはじめ中国や北朝鮮の動き等々国際情勢の変化に対しても日本は正確な認識によるタイムリーな対応をしているのか甚だ疑問を持たざるを得ないのです。
こういった情勢の中で、時はどんどん過ぎ去っていきます。
令和6年度が始まりました。東近江は多様性の高い自然の中で育まれ存続してきた素晴らしい歴史文化に満ちたまちです。今年度には東近江市が発足して20年を迎えます。この年を単なる節目の年として記念事業やイベントに終始することなく、平成の広域合併がもたらした影響とその成否を吟味しつつ、今後の10年、20年に向けての方向性を打ち出していかなければならないと考えます。
気候変動がもたらす大規模災害の脅威や少子高齢化等の厳しい社会状況を見据えつつも、東近江の素晴らしい自然と歴史文化をいかし、市民のみなさんが安心して暮らすことができ、夢を持ち続けることができるまちづくりに精魂を傾けてまいりたいと思います。






