2024年本屋大賞「成瀬は天下を取りにいく」
【大津】 今月、2024年本屋大賞を受賞した「成瀬は天下を取りにいく」(新潮社)の著者で大津在住の宮島未奈さんがこのほど県公館(大津市京町4)で三日月大造知事を表敬訪問し、受賞の喜びを報告した。
宮島さんは1983年静岡県生まれ。京都大学文学部卒。2021年、「ありがとう西武大津店」で第20回「女による女のためのR―18文学賞」で大賞、読者賞、友近賞をトリプル受賞した。23年、同作を含む「成瀬は天下を取りにいく」でデビューすると同時に、文壇、芸能界など県内外から話題を呼び。静岡書店大賞、坪田譲治文学賞など、今回の本屋大賞を含めて14冠を獲得した。
作中の成瀬と同じ衣装で公館ゲストルームを訪れた宮島さんが本屋大賞のトロフィーを手に「このトロフィーを持って滋賀に帰ってきました」と述べると、会場に集った多数のメディアから拍手が沸き起こった。宮島さんは続けて「まさかこのようなローカルなお話が全国の皆さんに評価されて、素晴らしい賞をもらえるとは思っていなかった」と受賞の喜びを語り、「賞をたくさんいただくような作品に育ってくれたのは、成瀬あかりという主人公の存在が大きかったことと県の皆さんが応援してくれたことだと思っている。これからも成瀬はまだまだ突き進んでくれると思うので、ぜひ応援してもらえたら」と述べた。
三日月知事は「成瀬あかりがどこまで行くのか、とてもワクワクし、次の展開が楽しみになる」と述べ、「地方都市のいろんな課題が盛り込まれ、そこから出発しているというのも共感を得ているのではないか。これからも大いに盛り上げていきたい」と宮島さんの受賞を祝った。
宮島さんは新作を鋭意制作中。22日発売の「小説新潮5月号」に「成瀬」の新作が掲載される。知事との懇談後、記者団の取材に応じた宮島さんは「作中に登場する場所がイベントとして広く広報されるとは思っておらず、現実に広がっていることが意外」と述べ、「滋賀県や大津に温かく受け入れてもらえ、書いてよかったと思っている」と述べた。






