介護老人福祉施設「沖野原」で火災避難訓練
【東近江】 火災発生時の避難方法について職員自ら考えてもらおうと、事前に打ち合わせをせず本番さながらの避難訓練が6日、東近江市沖野3丁目、介護老人福祉施設「沖野原」で実施された。
春の火災予防運動(1―7日)に伴うもので、八日市消防署の指導のもと、施設職員9人と入居者13人の計22人が参加した。
通常の火災避難訓練は、火災発生場所や職員の中から通報・誘導などの役割を事前に決めるが、今回はそれをあえて決めずに行った。
訓練では1階トイレ前から出火し、自動音声が「1階で火事が発生しました。落ち着いて避難してください」と鳴り響いた。煙が館内に充満する中、職員は通報と誘導の役割を素早く分担した。
誘導を務めた職員は、緊張ぎみの入居者に「大丈夫ですよ」とやさしく、はっきりした口調で声かけしながら、火災発生場所を避けて玄関の外へ誘導し、点呼を行った。避難に要した時間は7分40秒だった。
八日市消防署の茶野僚介主査は、「火災発生を100%防ぐのは難しいが、いざという時の設備・対応を知っていれば、被害を確実に抑えることはできる。今後も職員1人1人が考える主体的な訓練を行ってほしい」と呼びかけた。
施設長の奥田将吉さんは、「煙で視界が遮られるなど緊張感のある訓練だった。同様の訓練を年間1回ずつ、敷地内のほかの施設でも行いたい」と振り返っていた。
また、避難訓練に先立って、施設内の消火設備や警報設備、避難設備の点検と使用方法の説明が行われた。消防職員は「設備が正常に使えての避難なので、日頃から点検を心がけてほしい」と話していた。







