「65年に及ぶ作陶人生で最高のテーマ」と語るのは、布引焼窯元の小嶋太郎さん(84)=東近江市外町=。今春の作品展に向けて、都道府県ごとの象徴的な風景とサクラが共演する陶芸作品の制作に取り組んでいる。
小嶋さんは、京都工芸指導所を1959年に卒業して陶芸の道へ。信楽町の陶板メーカーで岡本太郎氏の作陶を担当するなどして技術を磨いたのち、1971年に布引焼窯元を開いた。布引丘陵から発掘された古代の緑彩陶器に魅了され、緑釉の研究に打ち込み、淡く色彩豊かな「七彩天目」を考案した。
今回の作品展は1年前から計画し、昨年8月から陶板の素焼をスタートさせた。47都道府県の象徴的な風景を選び、デザインと絵付けを進めてきた。
都道府県ごとの作品は、90センチ角の陶板やオブジェ、皿(丸、角)で制作。例えば、滋賀県の作品(写真・右)は、淡く、幻想的なサクラの風景の中に、彦根城が浮かび上がる。東京都の作品(写真・左)は、満開のサクラを手前に、そびえ立つ東京スカイツリーと真っ青な大空。網目のような塔の構造も表現した。
小嶋さんは「これまで培ってきた手法、デザイン力を駆使して、みなさんが喜んでくれる展覧会にしたい」と意気込みを語っている。展覧会は4月25日~5月5日、八日市文芸会館で開催する。








