滋賀大生と老舗和菓子店が連携して商品開発
【高島】 滋賀大学経済学部(彦根市馬場1)の学生と高島市の老舗和菓子店「とも栄」(高島市安曇川町田中、西沢勝仁代表)がタッグを組み、受験生とその家族を応援する水ようかんの新商品「道開きのサクラサク」を開発、販売を開始した。
同大学で行われた地域の店舗が抱える課題に対して学生が具体的な解決アイデアを考案し、プレゼンテーションする授業「アントレプレナーシップ・」がきっかけ。同授業で学生らと交流した「とも栄」を運営する企業・とも栄菓舗4代目の西沢代表が「学生たちの発想を商品開発に生かしたい」と改めて連携を申し出たことで新商品企画が始まった。
学生らは2022年から開発に着手。「とも栄」の強みと弱みを分析する一方で「学生だからできることは何か」「誰に届けたいか」といった商品に付加するコンセプトの議論を重ねた。その結果、「『とも栄』が完全内製化している自慢のあんこを用いた商品」で、「自分たちも経験した受験期にギクシャクしがちな親子の雰囲気を和らげ、そっと応援するような“応援菓”を届けたい」とまとまった。
その後、商品の種類を「とも栄」で長く親しまれている水ようかんに定め、西沢代表ら企業側が北海道産小豆と比良山系の清流を生かした従来の製造方法を生かしつつ、受験期をターゲットにするということで、夏場の水ようかんより繊細な口当たりでしっかりとした食感の新しい味を生み出した。
また、学生らはパッケージにもこだわり、高島市の名所・白鬚神社が「道開き」の神様であることと受験を結びつけ、商品を「道開きのサクラサク」と命名、同神社の鳥居の画像を包装にあしらった。さらに、包装の裏面に大学生から受験に臨む親子へのメッセージとして「不安は行動で拭える」「たまには遊べ」といった「受験川柳」6種をランダムで掲載するアイデアも取り入れた。
新商品販売に合わせ、県庁で学生らと西沢代表は記者会見を開いた。同大4年の油谷光喜さんは「自分の受験の際にも、この商品があったら親ともっと会話するきっかけにしたと思う」と述べ、「受験に限らず、何かに挑戦している人にぜひ手に取ってほしい」と期待を語った。
同商品は1本500円。現在は「とも栄」店頭のみの販売で、来年3月頃まで販売を続ける予定。







