びわリハ大 発! 地域に貢献できる人材育成を目指して
現代社会は、学歴より学ぶ力が重要視されています。特に、地域や人と関わる仕事においては、経済産業省より「前に踏み出す力」、「考え抜く力」、「チームで働く力」など、社会人基礎力として必要な能力が提唱されました。
私が在職するびわこリハビリテーション専門職大学では、リハビリの専門的な知識の修得のみならず、実践力を兼ね備えた人材を育成する役割を担っています。
今、振り返ると、これまでの私の実践教育の中で、このような能力を開発するためによかったと自負する取り組みが二つあります。そのひとつは、地域の人々の住みやすい街づくりを目的に、学生を巻き込んで行った「街のバリアフリー点検」です。学生達は、行政の方をはじめ色々な職種や障害を持つ地域の方と一緒に、駅や道路などを点検して街のバリアフリーについての発表会をしました。多くの人達が一つの問題に対し、それぞれに立場で話し合うプロセスの中で、学生達は、物事を多角的に考えることの重要性に気付き、この経験によってチームで行うパワーを体感したと話していました。
もう一つは、学生が高齢者や地域の方と関わる機会を作ったことです。私はこれまで、誤嚥性肺炎予防を目的に口腔咽頭音を検出し、笑いが嚥下機能の維持・向上に効果があることを研究しており、その効果を地域の方々に伝えています。学内で「笑いサークル」を立ち上げ、学生達もこの講演会にリハビリ体操を実施するなど参加していました。学生達は、地域の方と関わり、話を聴く姿勢や間の取り方、相手のテンポで話すことだけでなく、地域の方のやさしさに触れるなど実際の経験から多くを学んでいました。
作業療法士は、地域の人に寄り添い、地域の課題を明らかにし解決する力が必要です。地域包括ケアシステムが推進される中、地域を大切に思い、地域に貢献できる人材育成を目指し、今後、学生が有意義な経験ができる機会を多く作りたいと考えています。
びわこリハビリテーション専門職大学
東近江市北坂町967 TEL0749―46―2311






