世界遺産登録への気運を一層醸成
【県・彦根】 県と彦根市で作る「彦根城世界遺産登録推進協議会」はこのほど、海外向けに彦根城の文化的価値をPRする英語版ウェブサイトの公開を始めたとともに、日本語版パンフレットについても従来のものより内容を充実させてバージョンアップした改訂版を発行した。
同協議会では、彦根城と城下町を「17~19世紀の平和な時代の政治拠点」として後世に伝えるべき文化財とし、国際連合教育科学機関(ユネスコ)の世界遺産リスト登録につなげるための協議や「おして!世界遺産へ彦根城」と銘打った魅力発信事業に取り組んでいる。
今回公開された英語版ウェブサイト(https://www.hikonejo-worldheritage.jp/en/)は、既存の彦根城の観光を目的としたウェブサイトではなく、世界遺産としての価値や取り組みを掲載している。また、日本語版と比較して閲覧することで、語学の学習にも活用できる。
一方、改訂版パンフレットは、表紙に彦根城写生大会の今年度入賞作品を掲載し、中面で市民活動として約60年続く同写生大会の概要紹介、彦根城の価値を説明するために必要不可欠な彦根藩主井伊家についての記述を追加、「世界遺産」以外の世界的な価値や重要性を持つ遺産の登録・認定制度の紹介などのコンテンツを新たに追加した。同パンフレットはA4サイズ観音開き8ページ。今回の改定版は2万部作成され、彦根市内の観光案内所や彦根城世界遺産登録関連のイベント時などで順次配布される。
県彦根城世界遺産登録推進室は「彦根城世界遺産登録に向け、切れ目ない情報発信で、より一層の盛り上がりを作っていく」としている。
同協議会では2025年の彦根城世界遺産登録を目指しており、現在、来年3月に推薦書素案を文化庁へ提出できるよう協議を進めている。
定例記者会見で三日月大造知事は彦根城の魅力の一つとして「戦わない城として町を治めたところにもあると考えている」とし、「滋賀に、関西に、全国に、世界に、それぞれに向けた取り組みを重層的に展開し、早期の登録を目指し、時期を逃さず学術面の説明のブラッシュアップや県内の気運醸成を進めていきたい」と述べた。









