全滋賀教組が青年教職員の働き方調査
【全県】 県内の公立小中学校、高校、幼稚園、特別支援学校で働く教職員らで作る組合「全滋賀教職員組合」(事務局・大津市朝日が丘)青年部がこのほど、県の青年教職員の働き方の実態と思いや願いを明らかにすることを目的に、県内教職員のうち20歳代、30歳代を対象として実施したアンケートの調査結果をとりまとめた。同組合によると、今回の調査により「学校に残っての仕事、家に持ち帰っての仕事などが重なり、青年教職員の長時間労働の深刻な実態が浮き彫りになった」とし、「若い先生たちの実情を多くの人たちに知ってもらい、共に考えてもらうきっかけにしてほしい」とまとめている。
大半がひと月あたり50時間近く残業
やりがいを持って教育に臨むために
同調査は、8月から11月末までの4か月間、アンケート用紙とオンライン回答の併用で実施された。総回答数は336件、県内小学校の22%にあたる49校、中学校の28%にあたる28校から回答があった。
同調査結果によると、「ひと月あたりの超過勤務時間」は45~60時間以内程度が37%と最も多く、次いで60~80時間程度が34%となった。また、ひと月あたりの超過勤務時間は0時間だったと回答した人はいなかった(グラフ参照)。
「出勤時刻」は午前8時までが全体の35%と最も高く、次いで午前7時30分までが27%となった。「退勤時刻」は午後8時が36%、午後7時が35%となり、「退勤後に自由に使える時間はあるか」という問いには56%があまりない、16%がないと回答している。
一方、「仕事のやりがい」についての問いには、「子どもの成長する姿を見たり、感じたりした時」「日々の関わりが深くなるほど、生徒たちから返ってくることが多いと感じた時」といった回答があった反面、「日々の忙しさでやりがいを感じられない」という回答もあった。
県庁で開いた記者会見で同組合員の教員らは「今回のアンケートで明らかになったのは、滋賀県に限ったことではない」とし、「それでも、県には子どもたちのことを考えて励んでいる教職員は多い。彼らが教育に関する課題や日々の気づきを同僚や上司、保護者と共有する時間が勤務時間外にしか持てない現状がある」と指摘、「頑張っている若い先生たちがいることを広く知ってもらいたい。教師が労働環境でやりがいを感じたことは、子どもの教育に還元できる。若い先生たちがもっと子どもたちに余裕を持って接することができる環境になってほしい」と訴えた。
同組合では、「県教育委員会と行っている交渉や教員向けの懇談などの機会にも調査結果を活用していきたい」としている。








