県や漁業者、加工業者などが「ほんもろこシンポ」
【県】 県と県漁業協同組合連合会、県水産加工業協同組合はこのほど、琵琶湖の固有種ホンモロコについて知り、需要を高め、流通を促すための取り組みについて広く発信する「ほんもろこシンポジウム」を県庁で開いた。
ホンモロコは、琵琶湖固有種のコイ科の魚類。全長10cmほどだが、淡白な味をした白身は「コイ科ではもっともおいしい」と評されることもある。
県によると、ホンモロコの漁獲量は1994年ころまで年間200~400トンでほぼ安定していたが、外来魚の影響や産卵繁殖場の減少に加え、琵琶湖の水位操作により卵が干上がることが要因となり、翌95年以降は急激に減少した。
県では関係者らと連携し、稚魚の放流や産卵場の保護といった資源回復に努めてきており、2004年には5トンまで落ち込んでいた漁獲量は、20年には33トンまで増加した。また、ホンモロコ全体の資源量は14年から増加傾向にあり、21年には約190トンになると推定されている。
一方、長年の資源低迷により取り扱う店舗の減少、それが漁師の取り控えにつながり、消費する文化が薄れ、需要が戻らないといった新たな課題が顕在化してきている。
今回、県などは「ホンモロコのおいしさや魅力を再発見してほしい」とシンポジウムを企画。広く参加を呼びかけた。
当日は、消費者のほか、漁業者、加工業者、流通関係者、飲食店、小売店、教育関係者、観光業関係者、釣り人、行政・議会関係者など、県庁とWEBの両会場に延べ約120人が参加。水産試験場職員の「ホンモロコ資源の現状」や飲食店店主の「淡水魚をおいしく料理するコツ」、佃煮店店主の「過去現在のホンモロコの流通」、県漁連代表の「ホンモロコ漁業について」といった講演の後、各種団体の代表者らがパネルディスカッションに臨んだ。また、会場にはホンモロコの加工品の試食なども設けられ、参加者らは琵琶湖固有の魅力を存分に確認した。
主催者の一人でもある三日月大造知事は「ホンモロコの魅力や活用可能性を一人でも多くの人に知ってもらえれば」と述べている。








