浜縮緬工業協同組合が新加工技術を開発
【長浜】 長浜市で伝統的に受け継がれてきた浜ちりめんや浜紬(つむぎ)といった「長濱シルク」の製造を手掛けている浜縮緬工業協同組合(長浜市祇園町、吉田和生理事長)がこのほど、家庭で手軽に洗えるシルク生地「Yasa Silk(ヤサシルク)」を開発し、加工事業を開始することを発表した。
同組合は、上質な絹織物として知られる「長濱シルク」を製造する地場産業事業者らの出資で1950年に設立され、「長濱シルク」の新たな可能性を広げる取り組みを多角的に展開してきた。
近年、和装需要の落ち込みと家庭用洗濯機で絹の洗濯は推奨されないなどの理由から、「長濱シルク」も生産量が大きく減少。同組合では「人肌に優しく、夏涼しく冬暖かいシルクの良さをもっと手軽に扱えるようにできれば」と考え、県東北部工業技術センターと連携し、13年かけて「Yasa Silk」を生み出した。
加工方法としてシルク織物を有機化合物で処理することで生地の強度を上げており、同組合が行った家庭用洗濯機を使った実験では、60回洗っても従来のシルク生地最大の弱点とされる湿摩擦による生地のスレや縮み、色落ちが「ほとんどなかった」としている。さらに、あらゆるシルク生地にも加工を施すことが可能になった。この新技術は現在特許出願中で、今後、加工は同組合の加工場で行う。
記者会見で吉田理事長は「今後、和装以外のアパレルや寝装具、インテリアなど幅広い場面でシルクの活用が期待できる」とし「事業が軌道に乗るよう、地場産業の発展に寄与していきたい」と意気込んでいた。
同組合では全国で「Yasa Silk」のPRを展開しており、11月には東京で開催される高付加価値な日本製品が一堂にそろう展示会でも「Yasa Silk」を紹介していく。






