記者座談会で振り返る 12年ぶりの参院選・知事選同日実施
【全県】 10日に投開票された参議院議員選挙では自民現職の小鑓隆史氏(55)、滋賀県知事選挙では無所属現職の三日月大造氏(51)が共に再選した。12年ぶりに同日で実施された選挙戦を記者座談会で振り返る。文中敬称略。(羽原仁志、高山周治、古澤和也)
―知事選・小西陣営が感じた熱気と手応え。
A 立候補表明が出遅れた小西だが、結果的に得票率13・1%と前回を下回ったね。
B これまで知事候補を立ててきた市民グループが、ギリギリまで擁立をはっきりしなかった影響だが、共産党県委の石黒良治委員長は「小西が立候補したことで県の問題点がより明確になった。普段からの支持者以外の期待も集まり、今まで以上に党員は燃えている」と述べていた。
C 三日月選対共同代表の一人は「コロナ対策で一部から現職へ批判が強まったのはたしかだ。その影響が心配」と懸念していたが、過去最高の得票率86・9%と、さらに支持を広げた結果だ。
A 三日月への期待の表れだが、課題は山積みだよ。
―「交通税」はどうなる。
B 今回、新しい争点として「交通税導入の検討」に注目が集まった。
A 今後、知事には丁寧な説明が求められると思うよ。
―参院選と知事選同日実施の影響は。
C 参院選も知事選も公示・告示前から現職有利の風が吹いていた。特に、参院選では「反与党票」が分散したことが結果的に与党に追い風となった。
A 「中央に振り回され、滋賀で勝てる形の『野党共闘』を応援する地元の意向に向き合っていない」と今回、立民・国民から距離をとった市民グループもあったよ。
C 選挙前、国民民主県連の斎藤アレックス代表は「共産党との共闘ありきでの協議はない」と明言し、期間中、共産党は「昨年の衆院選では1区であれだけ協力したのに、舌の根も乾かないうちに反故にされた」と名指しで批判していたからね。社民党県連の小坂淑子代表は「野党共闘は1回お休み」と語っているけれど、この溝の修復は難しいだろう。
A 立民・国民所属の議員らに対し、参院選では反与党、知事選では自公と協調という立場が「分かりにくい」という声もあった。
B その点、共産党は「反与党」の旗色をより鮮明にしていた。知事選でも「真の野党は共産党県議団だけ」と他会派への批判を込めていたよ。
―今後の県政に求められる姿。
C 大局に左右されない「これぞ三日月カラー」と呼べるような分かりやすい施策が期待されている。
A 県議や県連は今回の選挙戦を土台に、来春の統一地方選に向けて動き出しているよ。(連載終わり)








