【全県】 任期満了に伴う第26回参議院議員選挙が22日に公示された。滋賀選挙区(改選数1)には、共産新人の石堂淳士氏(48)、自民現職(1期)の小鑓隆史氏(55)=公明推薦=、N党新人の田野上勇人氏(57)、無所属新人の田島一成氏(60)=立民、国民推薦=、政治団体「参政党」新人の片岡真氏(30)の5人が立候補を届け出た。7月10日の投開票に向け、各候補が経済再生や安全保障、教育など直面する課題に全県で熱弁を展開している。
共産新人の石堂候補は、JR膳所駅前で出発式を行った。石堂候補は第一声で「物価高騰が暮らしを直撃している。アベノミクスを続けてきた冷たい政治にはしっかりと審判を下そう。大企業や財界に忖度(そんたく)しない政治を大きく進めていく。暮らしを支える政治への転換をこの選挙で」と呼び掛けた。
また、緊張する国際情勢に触れながら「現政権は国民の税金を軍事費に充てようとしている。日本を守るどころかアジアに軍事緊張をつくり、拡張気味の軍事予算は社会保障を削り、将来への借金も増やして暮らしを押しつぶす」と訴え、「いまこそ憲法9条を振り返り、平和への精神を外交に生かせば国民の負担を増やしていくような軍拡政治はストップできる。安保法制の廃止を願い反戦平和を貫こう」と声を上げた。
2選を目指す自民現職の小鑓候補は、県庁前に集まった支援者ら約500人の前で「新型コロナとの戦いの出口が見えてきた。かつてのにぎやかな滋賀県や日本に戻していく。その大事な時期が今だ」と第一声を発した。
さらに6年前の選挙戦で弱いと指摘した県のインフラ整備がようやく整ってきたことに言及、「一部野党のように『岸田インフレ』などと言葉遊びをしているようでは大事な滋賀県を守り抜くことはできない。我々が責任与党として県の骨格づくりを前に進めていく。そうすることで地域のあらゆる産業が元気になっていく。今ほど自公の安定した政権が求められている時期はない。現政権を強い絆で支えるための戦いを今日これから続ける。最後まで背中を押してほしい」と熱を込めて呼びかけた。
県庁前でマイクを握ったN党新人の田野上候補は「参院選に勝ってNHKをぶっ壊す」と気勢を上げた。
田野上候補は、立候補を決意した理由として「アメリカ、EUの政策を見てきて日本の政治に生かせないかと考えた」と述べ、賛同する党の政策以外の自身の政策として「第一に少子化問題を解決するために多夫多妻制への法改正、シングルマザーへの保障、インターネットで大学講義を無料で受けられる制度などを訴えたい」と熱弁を振るった。その他、経済を下支えする労働力としての外国人労働力の増強、学年制教育を撤廃する抜本的な教育改革、消費税を地方税にする、県の過疎化対策と地方活性化対策として県北部に観光誘致することで二次的人口を増やす、アジア連合経済圏構想などの政策を述べた。
無所属新人で立候補した田島候補はイメージカラーの赤いポロシャツを身につけ、県庁前で「これだけ私たちの暮らしが厳しさに直面している中で、誰かがやらなければならないなら私がやるという覚悟で立候補した」と第一声を放った。
さらに「政府の無策が作った様々な課題ばかりだ。現場の声に耳を傾けるのが政治家の仕事ではないのか」と現政権を批判、「教育無償化を実現させ、障害者の思いに寄り添える政策を実現させ、強引に憲法9条をいじくろうとしている勢いにしっかりとブレーキをかけ、今の権力者の暴走に歯止めをかけていく」とし、「困窮している生活者にしっかりと手を差し伸べるかが今回の争点だ。かつて政権まで担ったという自負を胸に、政治家生命をかけて戦うことを誓う」と意気込んだ。
政治団体「参政党」新人の片岡候補はJR草津駅東口での第一声で、「参政党は、団体からの支援、後ろ盾のない、しがらみのなさが強み」とアピール。教育改革では、「国民1人1人が参加する形をつくりたい。今までの教育は言われたことを正確にこなす人材が求められたが、これからは自分で考え課題を見つけ乗り越えられる人材、自分なりの価値観を持ち人生を突き進むことができる日本人が必要。政治の力で教育の問題点を訴え、変えてゆく」と訴えた。
このほか、食と健康では「食の欧米化で日本人の病気が増えた」として予防・未病の重視と和食推進による食料自給率の向上、経済政策では「賃金が30年間で下がり、デフレが続く。日本人の財産、土地や株式が海外資本に買われている」と、危機感を語った。











