自治刻刻 日野ひなまつり紀行
今年も2月6日から3月6日にかけて、日野町大窪から村井、西大路の町並みにおいて「日野ひなまつり紀行」が開催されています。期間中は各家に伝わる「ひな人形」が桟敷窓のある家々に飾られています。大きなイベントや飲食物の提供などはありませんが、ソーシャルディスタンスが確保された中で、ゆっくり散策される方のお姿をお見かけします。実行委員会の皆様やご協力いただいた皆様に心より感謝を申し上げます。
ひなまつりの起源を調べてみますと、その歴史は古く、平安時代中期にまでさかのぼります。その頃の人々は上巳(じょうし)の節句に「無病息災を願う祓い」の行事をおこなっていました。3月3日に陰陽師を呼び、天地の神に祈り季節の食物を供え、自分の身に降りかかる災難を生年月日を書いた紙の人形(ひとがた)に移らせ川に流しました。この様子は今でも京都の下鴨神社で行われる「流しびな」の行事に見ることができるようで、その後に川に流すのではなく飾る習慣へと変わり、現在の豪華なひな人形になったと言われています。
伝統的な行事や文化の起源をたどると、様々なことが見えてきます。人々の暮らしは今以上に厳しく、戦乱や疫病、飢饉(ききん)が頻発した時代もありました。しかしその中でも、人々は神仏や祖先を崇敬し、世の安寧と息災の願いを込め、行事を続けてこられました。こんな時代だからこそ、様々な行事の意味をあらためて見直すことが大切ではないでしょうか。日野の町並みを彩るおひな様の意味、そこに込められた想(おも)いを深くかみしめたいと思います。
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