国政刻刻 お手紙をいただいて
先日お手紙をいただきました。内容は重い障害を持つお孫さんの行く末を案じる祖母としてのやりきれない気持ちとそのお孫さんの世話に苦労している娘さんを心配する母としてのやるせない思いが切々と書かれているものでした。また手紙には「軽度の障害者は近くに受け入れ先があるのに重度の障害者は行くところがない。家族は途方に暮れて悲痛な思いをしている。重度の障害者が受け入れてもらえるように人材確保や施設整備など、弱者に配慮した福祉予算や制度をお願いしたい」とも書かれていました。
現在日本ではノーマライゼーションの理念のもとに「障害の有無にかかわらず多くの人が地域社会において活躍できる社会の構築」の実現を目指し障害者の自立と社会参加の促進に取り組んでいます。ノーマライゼーションとはデンマークで知的障害者が非人道的な扱いを受けてきたことを問題視したミケルセン氏によって提唱されたもので「どのような障害があろうと一般市民と同等の権利が保障されなければならない」という考え方が示されています。そこでそうした考え方のもとに養護学校を卒業した障害者の皆さんにはさまざまな職場が提供されており、民間企業でも積極的に障害者雇用に努めています。しかし一方で、障害の重い方たちは学校を卒業しても勤め先や行き先が限られており受け入れ先を求めるニーズはあるものの、施設の整備が追いついていないのが現状です。今回のお手紙のお孫さんの場合もまさにそうしたケースであり本当に胸が痛みます。
お手紙の結びには「障害を持ったその子に罪はありません。この世に生まれてきた尊い一人の人間です。その子なりの幸せな人生を送れますように(中略)家族が悲痛な思いをすることのないように」と書かれていました。しっかりと受けとめ障害者福祉政策がさらに充実するように努めてまいります。






