自治刻刻 和を以て貴しとなす
10月の夜、東近江地域の夜空に4本の光の筋が伸びていたのをご覧になりましたでしょうか。この光は、聖徳太子薨去(こうきょ)1400年となる令和4年に計画されている多くの行事のプレイベントとして聖徳太子ゆかりの社寺から放たれた光の筋でした。
東近江市、近江八幡市、日野町、竜王町の2市2町には、聖徳太子発願にかかる社寺や史跡が100あまり所在しており、全国でこれだけ集中している地域はほかにはなく、 私たちのまちが聖徳太子にたいへんゆかりのある地であることを知り、その文化を全国へ発信することによって多くの人に知っていただき、もって東近江の知名度とクオリティを高めようとする観光政策として、関連イベントを実施するものです。
言うまでもなく聖徳太子は、推古天皇の摂政として我が国初の成文憲法である十七条憲法を制定した歴史上の人物ですが、一万円札の肖像として使われていた時期から相当の年月が過ぎ、国民から若干その存在が遠くなりつつあるようにも思われます。しかし、聖徳中学校、聖徳まつり、太子ホールなど東近江市では聖徳太子は市民にとってたいへん身近な存在であることには変わりありません。
その聖徳太子の十七条憲法は、時代を超えて現代にも通用する内容で、とりわけ、第一条の「和を以(もっ)て貴しとなす」はあまりにも有名なフレーズです。国際情勢が混沌とする現在の世界はイデオロギーと利害の対立が尽きることがないのですが、我が国は、今こそ「和」をもって世界の紛争や貧困に対し積極的に関与し、この理念を世界に示していくことによって、国際社会の中で日本の役割を果たしていただきたいと思うのです。また、東京一極集中など国家としてのバランスが崩れた日本においても、本来の穏やかな私たちの日本を取り戻すためにもこの教えはたいへん価値のあるものではないかと思います。






