自治刻刻 『ブランド和牛 近江牛』と共に ~近江牛発祥の地 わが町「竜王」の思い~
わが町は、平成28年度竜王町産業フェアで「近江牛発祥の町」「スキヤキを愛する町」宣言を行い、近江牛を基軸にまちおこし、地域活性化の取組を進めてきました。
また、現在、わが町での肥育頭数(3281頭)は、県内2番目となっています。
さて、近江牛は、本来、農耕用として各家庭で家族のように育てられてきた牛ですが、わが町の先人「竹中久次、森嶋留蔵兄弟」は、明治初期に文明開化とともに、東京・横浜での牛肉食の広がりを知るや牛の仲買に専念するようになります。
まだ汽車の通じていない東海道を、片道15~16日かけ、ひとりあたり牛5~6頭をひき東京まで運び、明治12年には、浅草に牛肉の卸小売店を開き、「米久」として牛鍋屋も営みました。この浅草「米久」が爆発的に繁盛し、一大消費地東京での「江州牛(後に「近江牛」と呼ばれる)」の人気が一気に加速していったのです。
さらに、わが町出身の西居庄蔵氏も、早くより肉牛肥育の将来性に着目し、自ら多数の肉牛を肥育するとともに牛馬商となって積極的に東京、横浜に出荷し販路拡大に尽力した近江牛育ての親と言え、今日の名声をもたらした功労者です。
このように竜王町をはじめ近江牛に関わってこられた先人達は、明治維新後に「近江」から東京に牛をひき、また、海上輸送、鉄道便により供給し、近代日本の牛肉食文化の確立に大きく貢献してこられました。
この度、県ではふるさと納税で「近江牛」を地域資源認定しました。これには、町内の肥育農家の方から「消費拡大への期待」と「中長期的な観点から品質の維持向上への懸念」の声を頂き、県へは改めて「関係者への丁寧な説明と合意形成」及び「ブランド力維持向上の十分な歯止め策」の意見書を提出しました。
いずれにせよ、「近江牛」のブランドの更なる向上のためには、高品質な「近江牛」を肥育し、国内・海外にしっかりと供給していく事で産地間競争にも打ち勝っていくことが肝要であります。
竜王町には業界や地域振興のため品質向上や海外輸出など先進的な取組にチャレンジしていただいている肥育農家が多くおられます。
行政としてもこうした前向きな肥育農家の方々を、引き続きバックアップし近江牛のブランド向上に努めて参ります。






