滋賀トヨペットが燃料電池自動車を県に寄贈
【県】 県はこのほど、滋賀トヨペット(大津市富士見台、山中隆太郎社長)から燃料電池自動車「MIRAI(ミライ)」1台を寄贈された。
燃料電池自動車とは、搭載した燃料電池で発電したエネルギーで走行する自動車のこと。「MIRAI」は水素を燃料とし、取り込んだ空気中の酸素との化学反応で発電する。走行中に排出するのは水のみで、温室効果ガスや大気汚染の原因となるガスなどを排出しないことなどから、環境に優しい次世代車として注目を集めている。
県では、昨年年頭に「しがCO2ネットゼロムーブメント」のキックオフ宣言を実施し、二酸化炭素などの排出実質ゼロをめざす取り組みを進めている。このたびの滋賀トヨペットからの寄贈は、県の事業を後押しする意味も込められている。「MIRAI」が寄贈されるのは2015年以来の2台目。今回寄贈されたのは昨年末に販売された最新モデルで、前回と比べて一回り大きく、乗車可能人数も4人乗りから5人乗りとなった。また県が所有する燃料電池自動車としては3台目となる。
県庁正面玄関前で行われた寄贈式では、山中社長から三日月大造知事に新型「MIRAI」のマスコットキーが渡され、三日月知事から山中社長に感謝状が贈られた。
乗り心地などを確かめた三日月知事は「県も気候変動対策に県民を挙げて取り組もうとしており、国もカーボンニュートラルな自動車のありかたというものを追求し始めている」とし、「滋賀トヨペットと共に全国的な時流に乗り、県民の行動変容、商品購買変容を促すことにつなげていきたい」と感謝を述べた。
山中社長は「MIRAI」の製作を主導している人が県出身者であることを紹介し、「『MIRAI』は滋賀の人から生まれた環境対応車だ」と述べた。続けて、燃料となる水素を補充できる水素ステーションが県内には大津市に1か所しかないことに触れ、「例えばもう1か所、県北部にもステーションを設けるなど、燃料電池自動車がもっと身近になるような支援を県にお願いしたい」と語った。
今回寄贈された「MIRAI」は主に副知事が使用する公用車として活用される。県は「運輸部門の温室効果ガス削減に向けて、引き続き、次世代自動車の普及啓発に取り組んでいく」としている。







