県内で初の調査結果から考察する
【県】 近年問題になっている琵琶湖や河川へのマイクロプラスチック流出について、県は民間企業が行った調査結果を基に、現状と考察を発表した。県によると今回の調査から、琵琶湖や河川に流出したマイクロプラスチックのうち、レジ袋や肥料袋、ロープ、人工芝などに用いられるポリエチレンと洗濯ばさみや食品包装、植木鉢、土壌袋などに使用されるポリプロピレンが大きな割合を占めていることが分かった。
同調査は、一般社団法人ピリカ(東京都)が実施している全国調査「国内水域におけるマイクロプラスチック等の流出実態調査」に県が協力して昨年8~9月にかけて県内各地で行われた。琵琶湖などへの同様の調査は県内初の試み。
琵琶湖の調査地点は、琵琶湖北湖3地点、琵琶湖南湖2地点、琵琶湖出口1地点を選定。一方河川の調査地点は、流域に山林・工業団地・住宅地・田畑と異なる土地利用が見られる湖南市内の祖父川と茶釜川から4地点を選定した。
調査では各地点でマイクロプラスチック採取装置を3分間水中に沈め、捕集した物から5mm以下のプラスチック片の数を数え、そこから水中の1立方メートル中にいくつ含まれているかを算出した。
その結果、総計が最も多かったのは河川の祖父川橋地点、次いで、琵琶湖(北湖)の南比良沖中央地点となった(表参照)。また、プラスチック6種類中、特にポリエチレンとポリプロピレンが多く検出された。
同結果を受けた県の考察によると、琵琶湖1立方メートル中に検出されたマイクロプラスチックの平均個数は1個未満であり、これは2014年度に環境省が報告した日本の近海のマイクロプラスチックの個数(約2・4個)より少ない値となっている。
一方、河川では、ポイ捨てされたプラスチックなどに加え、「我々が日ごろ屋外で使用している身近なプラスチック製品が劣化、細分化して流出した可能性が考えられる」とし、河川のマイクロプラスチックを減らすためには「ポイ捨て防止に加え、屋外で使用される洗濯ばさみやプランター、人工芝マットなどは、劣化する前に定期的に交換するなどが効果的」としている。
琵琶湖や河川のマイクロプラスチックの情報は県ホームページ(https://www.pref.shiga.lg.jp/)に掲載している。







