びわこ学院大 発! まちで楽しむ、まちで遊ぶ
地方の衰退が止まらない。少子高齢化とも相まって公共交通の利用者数は減少し、利便性を優先して車で移動するため、駅前の人通りはまばらとなり消費は地域外に流出、沿線経済の衰退をもたらすという悪循環が続いている。同様の現象は全国的に発生している。近年、近江鉄道は常に存続の危機に面し、かつて近江商人たちでにぎわった面影はなく寂しい限りである。公共交通の利用者の増加は地域の交流人口や、結果として定住人口の増加にもつながるはずなのだが。
こうしたことを憂い、2017年に私のゼミ生を中心に「びわこ学院大学地域調査プロジェクトチーム」が結成された。これまで「地域社会学」などの授業のほか、産官とも連携して地域を歩き、近江鉄道などの公共交通の利用状況に関する様々な調査・研究を行ってきた。学生の目線で地域の「美」を再発見し、歴史的文化的価値を再認識する目的の写真展の開催は11回に及んでいる。さらに、クラウドファンディングにも挑戦。700万円超の資金を集め、地域の重要な産業遺産である電気機関車ED314の解体の危機を救い、八日市の近江酒造(株)敷地内で展示することで、地域の新たな観光資源とした。
今、学生たちからは「本町商店街をラーメン激戦区に」「太郎坊宮階段ダッシュ祭」「市内に点在する観光スポットをミニバスツアーでつなぐ」などのアイデアがあがっている。東近江市中心市街地活性化協議会と一緒にワークショップを開催し、八日市駅周辺を学生の街にすることについて、その実現の可能性を探っている。頭の柔軟な若者たちは「遊び」や「なにか楽しいこと」をみつける天才たちである。地域の人との温かなふれあいや楽しかった思い出は、社会人となって巣立ったとしても忘れることはないだろう。それらが原動力となって、地域の頼もしい担い手となるケースは全国各地でみられている。それが地域に大学がある利点でもあるのだ。
次世代のために、持続可能な発展につながるシステム構築をしていきたいと考える今日この頃である。
びわこ学院大学・短期大学部
東近江市布施町29






