コロナ禍の1年間を振り返る
【全県】 県内で初めて新型コロナウイルス感染症の陽性患者が確認されたのが昨年3月5日。マスクの着用、手指のアルコール消毒が日常風景となるなど、1年前と生活様式は変化した。一方でワクチンの先行接種が始まり、昨年とはまた違った気持ちで春を迎えることになる。今後の対応に備えるに当たり、三日月大造知事や医療従事者らがこれまでの1年間を振り返った。(羽原仁志)
● コロナ禍1年の県政
三日月知事はこのほど、記者団の前でコロナ禍の1年を振り返り「経済的にも社会的にも文化的にも極めて大きな影響を与えてしまっている」と述べ、「部局を越えて対応に当たってきたつもりだが、まだ不十分なこともあった」と述べた。
続けてこの1年間で特に大変だったこととして「昨年の今頃、学校休業要請をしなければならなかったこと」「4月中旬ごろ、緊急事態宣言が発出されてお互いがお互いを監視し合うような局面に陥った時」「今年の年明け、感染拡大のスピードが想定をしているよりも早く、オーバーフローしそうになった時」の3点を挙げた。
さらにこれまでの状況を踏まえ、「コロナを経験したからこそ、県の自治がよりよくなったといわれるように取り組み、『本当の意味での健康しが』をしっかり形作っていきたい。何よりワクチン接種という大事業を市町と一緒に完遂しなければならない。これに全力を傾注していく」と語った。
●気持ちの緩みに注意
県では今月5日から県内の各医療機関で医療従事者を対象にした同感染症ワクチンの先行接種が始まった。
県内で最初に接種に臨んだ社会福祉法人恩賜財団済生会滋賀県病院(栗東市大橋2)の三木恒治院長は「我々も安心して診療に専念できるようになり、病院内クラスターなども軽減されるのではないか」と期待を語った。
また、8日に接種を実施した大津赤十字病院(大津市長等1)の石川浩三院長は「昨年の今頃は、臨床データも少ない中、いきなり『病床の用意を』といわれて不安だった。(ワクチン接種が始まり)やっとここまでたどり着いたという思いだ」と述べつつ、今後、一般にもワクチン接種が実施されるようになった場合、「感染対策への気持ちが緩んでしまうかもしれないことを心配している。全員が感染症対策も徹底していかなければ、感染の広がりを完全に抑え込むことはできない」と警鐘を鳴らしている。








