令和2年度「近江の地場産業および近江の地場産品」振興功労者
【県】 県はこのほど今年度の「近江の地場産業および近江の地場産品」振興功労者として高島綿織物の駒田勤さん(67、高島市新旭町太田)と湖東麻織物の大橋富美夫さん(67、東近江市五個荘簗瀬町)の2人を決定し、三日月大造知事が表彰した。
県では、近江の地場産業と地場産品の振興を図ることを目的に、長年に渡りそれらの振興に寄与し、その功績が特に顕著で他の模範となる個人、団体に対し、その功績を称える表彰を毎年実施している。
今回表彰された2人の主な功績や取り組み内容は次の通り。
駒田さんは、高島織物工業協同組合の常務理事を2009年から4年、その後理事長を6年歴任した。現在も理事として活動中で、同組合執行部として12年に地域団体商標「高島ちぢみ」を、13年に商標「_布(はんぷ)」(高島帆布)をそれぞれ登録するために尽力した。登録後は、ラベルやタグなどを作製し、ブランド認知度の向上に貢献。また「海外販路開拓プロジェクト」を同組合で開始し、東南アジアを中心にプロモーション活動も展開している。
大橋さんは、04年に経済産業大臣が指定する伝統工芸品の製造に従事する人のうち、試験に合格した人に与えられる伝統工芸士に認定された。麻織物工業協同組合の理事に就任後に就業体験を提唱し、地元の小中学校を対象とした体験活動や各学校での出前授業にも取り組む。また、職人養成事業「おりびとプロジェクト」の発足にも尽力し、これまで12人の修了者のうち11人が現在も産地内で伝統工芸士を目指している。これらの取り組みによって、近江上布をはじめとする湖東麻織物産地の担い手人材の確保、後継者育成、技術などの伝承に貢献している。
県公館(大津市京町4)で行われた表彰式で表彰状と副賞の琵琶湖産真珠があしらわれた盾を贈った三日月知事は「今年度の表彰となったお二人の地域は、布の産地としてコロナ禍でマスクの製造などにも取り組んでもらった」と感謝を述べ「これからも地場の魅力をさらに伸ばされるご活躍を期待しています」と祝福した。
表彰された駒田さんは「受賞は大変光栄だ。これを機に、さらに『_布』の認知度が全国に広まるようにがんばりたい」と意気込み、大橋さんは「地域で頑張っているみんなでいただいた賞だと思う。伝統のある近江上布と技術をこれからも守り続けていきたい」と語っていた。







