県令和3年度当初予算案公表
【県】 県はこのほど令和3年度当初予算案を公表した。一般会計は前年度から965億円増額した6670億円(対前年度比プラス16・9%)で、過去最大規模となった。これは通常分5649億円(同マイナス1・0%)と新型コロナウイルス感染症対策分1021億円(同皆増)を合わせた額になる。また、10特別会計は前年度から67億円減額の2333億円(同マイナス2・8%)、5企業会計は前年度から137億円増額した1323億円(同プラス11・6%)となった。県によると「3つ会計予算案の合計が1兆円を超えるのも初」。三日月大造知事は「コロナを経験したからこそ、次年度はみんなの一歩を刻むことのできる予算案を編成した」と述べている。
一般会計の歳入は、県税総額が108億円減収(同マイナス6・3%)となった。これは、同感染症の影響に伴い、一人当たり給与所得の減少などが見込まれることから個人県民税が昨年度から32億円の減収、さらに多くの企業での業績悪化が見込まれることから法人二税が74億円の減収となることなどが主な要因とされる。同様に、地方譲与税も前年度から74億円の減収となる見込み。
一方、県税や地方譲与税の減収等から地方交付税の増額(同プラス4・3%)、地方財政計画における財源不足額の拡大による臨時財政対策債の大幅増額(同プラス89・7%)なども見込まれている。
一般会計の主な歳出は、感染症予防対策費や感染症動向調査費などにかかる健康医療福祉費1330億円(同プラス28・6%)、中小企業振興資金貸付金などにかかる商工観光労働費834億円(同プラス429・8%)などで大きく増額が見込まれている一方、(仮称)彦根総合運動公園整備事業費や滋賀アリーナ整備事業費の歳出が減少する文化スポーツ費は77億円(同マイナス20・6%)と縮小するとされる。
財源不足の状況は、社会保障関係費の自然増などを理由に、来年度は昨年度当初より15億円増加した120億円になる。県は、基金の取り崩しや県債の発行で財源不足に対応するとしている。
同予算案で県が示している「ウィズコロナ ポストコロナ時代を見据えた重要施策」の主な項目は次の通り。
(1)「いのち」と「くらし」、人権の保障=▽衛生科学センターの機能強化(370万円)▽地域の健康を支える公共交通(1490万円)▽強靭な社会インフラの整備、維持管理(968億9460万円(うち今年度2月補正309億1130万円))。
(2)次世代のための施策(未来への投資)=▽安心して不妊・不育治療を受けることができる環境づくり(7億6870万円(うち同補正7220万円))▽少数でも精鋭の儲かる水産業の構築(3130万円)。
(3)びわ湖発の「グリーン・リカバリー」=▽CO2ネットゼロへの挑戦(55億6200万円)▽「やまの健康」の推進(36億480万円)。
(4)県民とともにつくりあげる未来への土壌=▽新たな価値を創造するDX(デジタル・トランスフォーメーション)の推進(6億6470万円)。
県は同予算案を15日から始まる今年度県議会2月定例会議に提出する。






