家庭内感染を拡げないために
【県】 県内の新型コロナウイルス感染症は、特に今年に入ってから、家庭内での感染が多く見られるようになってきたことを受け、三日月大造知事は19日の定例記者会見で「家族を守るために 家庭で気を付けていただきたい4つのポイント」を示し、県民に改めて対策を呼びかけた。県内にどこまで注意喚起を浸透させられるかが、今後の感染拡大を抑制できる鍵の一つになる。
県は「4つのポイント」で注意喚起
家庭内で予防対策がどこまで実践できるかが鍵
県の資料によると、6~9月に報告された402人のうち感染経路が家庭内とされるのは14・7%だったが、今月20日に行われた今年度県議会行財政・新型コロナウイルス感染症等危機管理対策特別委員会で提示された資料では、今月11~17日に報告された新規陽性患者201人のうち、家庭内が34%と感染経路不明に次いで大きな要因となった(グラフ参照)。県感染症対策室では「一因として、年末年始の帰省などで他都道府県から県内に帰ってきた家族や親せき、知人などと会った際や他都道府県へ帰省した際に感染した人が一定いたことが考えられる」としている。
昨年末、帰省について県は「家庭内でも予防対策を」と呼びかける程度にとどめていた。
同記者会見で、本紙の「当時、もっと強めに移動の規制を呼びかけるべきだったか」という質問に対し、三日月知事は「結果的に振り返れば、そういう反省もある」としつつ「県内ではお陰様で、年末年始、気を付けながら家族との交流の機会を、あまり強く制限を付けることなく過ごしていただいたという面もある。そういった点も踏まえて、今後の対策に生かしていきたい」と述べた。
同会見で県が示した「4つのポイント」は次の通り。
(1)「家庭内に持ち込まない」=家族や普段一緒にいる人以外との会食は控える。(2)「家庭内で拡げない」=食事の時間はずらす・部屋を分ける・同室で過ごす場合はマスクの着用。(3)「車の中でも感染症対策を」=エアコンを外気導入にし、窓を開けて適度な換気・マスクを着用。(4)「基本的な感染症対策も十分に」=手洗い・咳エチケット・家族とタオルや食器の共有をしない・部屋の定期的な換気・ドアノブなど共有部分のこまめな消毒。
県の呼びかけに対し、「家庭でそこまで細かく消毒はできない」「ずっとマスク着用では息苦しい」といった意見もある。また、県が昨年末、SNSのLINEを活用して行ったアンケートでは、「飲酒を伴う懇親会」や「大人数や長時間におよぶ飲食」、「マスクなしでの会話」については90%以上が感染予防を意識していると答えたのに対し、「狭い空間での共同生活」は79・1%と比較的低かった。
三日月知事は「直近の状況から判断して4つのポイントをお伝えした。今後も県内の動向をしっかりと見守っていきたい」としている。(羽原仁志)







