音響デザイナーとして文化振興に貢献
【県】 県立芸術劇場びわ湖ホール(大津市打出浜)の音響デザイナーで大阪芸術大学舞台芸術学科准教授も務めている小野隆浩氏が今年度文化庁長官表彰にこのほど選定された。
同表彰は、文化活動に優れた成果を示し、国の文化の振興に貢献した人や日本文化の海外発信、国際文化交流に貢献した人に対し、その功績をたたえ、文化庁長官が行う。
小野氏は、秋田県出身。主としてオペラやクラシックコンサートの音響デザイン、劇場音響コンサルタントなどを手掛ける。長年にわたり、舞台音響家として活躍するとともに、後進の育成にも努め、国の芸術文化の振興に多大な貢献を果たしてきたことが高く評価された。
小野氏の受賞に対し、同ホールの山中隆館長は、1998年に同ホールこけら落とし公演として行った「イタリア・ボローニャ歌劇場公演」で来日したソプラノ歌手ミレッラ・フレーニ氏が「この劇場をそっくりそのままイタリアに持って帰りたい」と語ったエピソードを引用し、「小野さんにはこの公演をはじめ、びわ湖ホールのほぼすべてのオペラ公演に音響デザイナーとして参加してもらっています。世界に誇れるびわ湖ホールの音響の素晴らしさは、小野さんが作り上げてくれたもので、今回、文化庁長官表彰を受けるにふさわしく、まさにびわ湖ホールの『宝』だと思っています」とコメントを発表した。
小野氏は「数々の公演で音響デザインの機会を与えていただいた、創造し発信する劇場・びわ湖ホールの皆さんに感謝申し上げます。これからも自分のポリシーであり哲学でもある、観客と出演者そして支えるスタッフ全ての人に対して『ストレスのない音空間』を届けられるように努力していきたいと思います」とコメントしている。
今年度同表彰の被表彰者は個人76件と団体1件。表彰式はきょう17日、東京都の赤坂インターシティコンファレンスで行われる。







