相談・診療、かかりつけ医も対応 ライン追跡システム普及半ば
【県】 新型コロナの感染拡大は、11月に入ってクラスター(感染者集団)が相次ぎ、冬の流行が懸念されている。そこで本紙は、県内の入院医療体制と予防体制などの備えを整理した。
県内の新規感染者数の状況をみると、11月の第1週(2―8日)48人、第2週(9―15日)で62人と、2週続けて40人を超えて増加しており、会食や学校、医療機関のクラスターのほか、家庭内感染がめだつのが特徴だ。
病床のひっ迫具合をみる病床の使用率は、19日現在確保している病床213床(最大280床)に対して59人が入院し、空病床は154床、現時点の病床使用率は27・7%(最大病床数で21・1%)に上昇しており、警戒領域に入りつつある。ただし、重症者向けの病床は38床(最大50床)を確保しているが、19日現在で重症者はない。
無症状の軽症者向けに、ホテルなどで確保している宿泊療養部屋271室(19日現在)は24人が使用し、247室が空いている。
また、県は季節性インフルエンザと新型コロナ感染症の同時流行に備えて、かかりつけ医(診療所やクリニックなど)が発熱者に対応する新体制を、1日からスタートさせた。
これにより相談・診療が可能な医療機関は、大津圏域109カ所、湖南圏域138カ所、甲賀圏域43カ所、東近江圏域72カ所、湖東圏域37カ所、湖北圏域49カ所、湖西圏域23カ所の計471カ所に拡充した。
発熱などの症状がある場合は、かかりつけ医に直接向かうのではなく、事前に電話で症状を連絡しなければいけない。かかりつけ医で対応できない場合は、別の医療機関に案内してもらえる。
発熱患者を診る病院では、院内感染を防ぐため、発熱患者を別のゾーンで診たり、診療時間外で対応する。
一方、クラスター封じ込め対策として、無料通信アプリLINE(ライン)を使って注意喚起する追跡システム「もしサポ滋賀」の普及にも力を入れている。
これは、県内の施設や店舗、イベントを訪れた人に対して、同じ日時に来場した人のうちで感染がわかった場合、県から注意喚起のメッセージを届けるもの。来場者は施設や店舗、会場に掲示されたQRコードをスマートフォンで読み取れば利用できる。
ただし、事業者へのQRコード発行件数は5034件(11月16日時点)で伸び悩んでおり、県の担当者は「肌感覚では5割程度の普及にとどまっており、まだ伸びる余地はある」とみる。
事業者の登録方法は、県ホームページの申請フォームに必要事項を記入すれば、施設や店舗、イベント会場などに掲げるQRコードとコロナ対策実施店舗宣言書を発行できる。







