23日に表彰式と文芸講演会
【全県】 第50回滋賀県芸術文化祭の主催行事の一つである「第70回滋賀県文学祭」の入賞作品がこのほど決定し、同文学祭の主催者らが県庁で小説・随筆・詩・作詞・短歌・俳句・川柳・冠句の8部門の受賞者を発表した。
同文学祭は、文学に関する日頃の創作活動の成果を発表する場として県、県教育委員会、同芸術文化祭実行委員会、公益財団法人びわ湖芸術文化財団、滋賀文学会が毎年、共催している。
今年度は7~8月中に各部門の作品募集が行われ、16歳(随筆・俳句部門)~95歳(作詞・冠句部門)の幅広い年代が応募、全部門合計で778点が集まった。このうち、入選したのは93点(30歳以下対象の奨励賞1点含む)。また入選作品のうち、最優秀賞として各部門1人に授与される知事賞8点、特選53点、滋賀県芸術文化祭第50回記念賞1点がそれぞれ選定された。各部門の知事賞受賞作品と作者は次の通り。文中敬称略。
▽小説「石田三成かくれ里 大蛇変」古橋童子(長浜市)▽随筆「豆餅」榊原洋子(大津市)▽詩「小さな円居」谷口明美(彦根市)▽作詞「この道 小路 僕の道」高橋真由美(長浜市)▽短歌「ひとすじに雨は青葉の上に降る ひとのこころの動く日を待つ」「銅像のやはらかくなる六月の雨の中にて会ひたきひとり」「傷持たぬ桜並木の幹はなし静かに桜花(はな)の散り終はりゆく」幅尾茂隆(甲賀市)▽俳句「耕して大地の息をととのへる」前川菅子(大津市)▽川柳「回覧が届く静かな順番で」宇野弘子(草津市)▽冠句「呟く日 霖雨の窓に干す孤独」濱田さおり(長浜市)。
また、県内在住の作家らが出版した作品に対する文芸出版賞として▽小説「湖城は見ていた 天下布武の争乱」丁野永正▽詩「銀の鱗粉」今森路夕▽短歌「薫る風にいざなわれ」森田ひさゑ▽短歌「父のキャンバス」嶋寺洋子▽俳句「往診の午後」井上文彦――の5作品も選ばれた。
記者会見で滋賀文学会の岡本光夫会長は、今年度は野邨トアン(17、東近江市、小説特選)、星野光利(19、多賀町、短歌特選)、赤城涼(17、日野町、小説入選・奨励賞)など10代からの応募、入選が多かった点に触れ「10代にも文学祭が浸透してきていると感じた」と喜び、「新型コロナウイルス感染症の影響もあるかと危惧されたが、全体的に今この時でしか書けない力作が多かった」と総評を語った。
同文学祭主催者らは23日午後1時から(同0時50分までに入場)、近江八幡市鷹飼町の県立男女共同参画センター「G―NETしが」で表彰式とNPO法人歴史資源開発機構ヘリテージマイスターの大沼芳幸氏を講師に招いた文芸講演会「白洲正子と歩く琵琶湖―未来への視線を読み解く―」を催す。入場無料。問い合わせは同財団地域創造部(TEL077―523―7146)へ。







