1区 警戒せよ!大阪都構想の行方
【全県】 衆院滋賀1区(大津市、高島市)では現在、自民現職(3期)で4選を目指す大岡敏孝氏(48)と国民民主新人の斎藤アレックス氏(35)が立候補を予定している。元総務大臣の川端達夫氏、元県知事の嘉田由紀子氏(現・参院議員)と大物を連破した二階派中堅の大岡氏に、野党共闘実現を頼みに若き斎藤氏が挑む。(石川政実)
大岡氏 甲賀市に生まれる。早稲田大学を卒業後、1995年にスズキに入社。同社を退社後、99年から静岡県浜松市議、2007年から同県議を経て、12年の衆院選に滋賀1区から自民で出馬し、民主党の川端氏らを破り初当選。14年も川端氏を破り再選、17年は嘉田氏に勝つなど、脂が乗ってきている。
●悪夢のトリオ
大岡氏が注目するのは、この11月1日の大阪都構想の住民投票。維新が勝てば、国民が維新と合流する可能性もわずかにあるからだ。
同氏は「斎藤氏の応援のため、嘉田氏、元日本維新の会代表の橋下徹氏、大阪府知事の吉村洋文氏(同会副代表)が揃い踏みで街頭演説をすれば、まさに悪夢」と苦笑する。
前回の選挙で野党共闘して嘉田氏に1本化していれば、単純計算で大岡氏を上回る(表参照)。そこに3、4万前後の維新票が斎藤氏に回れば大岡氏でも脅威かもしれない。
そんな中、来年年明け早々か、3月ごろの解散を想定して、この9月に西村康稔経済再生担当大臣を迎え国政報告会、今月中旬には大津市、高島市の21か所で国政報告会を開くなど、地元との対話に余念がない。
過去の衆院選の挑戦者立場と違い、今回は「現職として受けて立つ選挙」(大岡氏)だ。
斎藤氏 父はスペイン人、母は日本人。5歳のとき、スペインから大阪に移住。同志社大学を卒業後、証券会社を経て、政治家を志し13年に松下政経塾に入塾。17年に卒塾後、衆院議員の前原誠司氏の秘書に。19年は次期衆院選に向け旧国民民主県第1区総支部長。今年9月30日には国民の同支部長として公認内定された。
●連合滋賀が推薦申請
9月15日、旧立憲と旧国民の一部が合流して立憲を、立憲に不参加の国会議員らが国民をそれぞれ設立。同月11日の解党に先立って8日、川端氏と旧国民の1区の幹事である県議、大津市議、高島市議らが結集し、「それぞれ立憲、国民に移っても、斎藤氏を応援する」と誓い合った。
一方、連合本部はこれまで「立憲を応援する」としていたが、今月15日、国民も「支援する」と方針を修正。
このため連合滋賀は23日、1区の斎藤氏、2区の田島一成氏(立憲)、4区の徳永久志氏(同)の推薦を決め、連合本部に申請した。これで斎藤氏は各労組回りが可能になり、立憲、国民、共産、社民の野党共闘実現へ弾みも。
だが連合滋賀の柿迫博会長は本紙に「国民が維新に合流すれば推薦取り消しもあり得る」とくぎを刺した。
【連載終わり】









