県がエサとなる堅果類を調査
【全県】 県はこのほど、クマが好む堅果類(ドングリなど)の実なりの調査結果に基づき、今シーズンのツキノワグマの出没予測について、「例年通り生息地域付近の集落に出没する可能性がある」として、警戒を呼びかけている。
実なりは全体的に「平年並み」
9月末までに目撃情報71件
ツキノワグマの出没予測を行うため、湖北と高島地域の山地で堅果類の実なりを調査したところ、ブナは「凶作」、ミズナラは「並作」、コナラは「不作」だった。液果類(ヤマブドウ、アケビなど)やクリについては平年並みの着果がみられた。全体の実なりとしては、平年と同じくらいだった。
ツキノワグマの生息域は、湖北、湖西、比良山系、鈴鹿山系で、主な出没地域は湖西と湖北の山地と平野部の境界部だが、過去の状況からみて、低標高地域にも出没する可能性がある。
9月末の出没件数は71件で、冬眠前の10―11月が年内2回目のピークとなる。なお、2004年度以降で最多は、2010年の322頭だった。
過去にツキノワグマの出没が相次いだ地域や生息地域付近では、今年も出没が多くなることが予測され、人家付近には野菜の収穫残さや生ごみ、カキ、クリなどの不要果樹などのエサになるものを置かないようにし、収穫の予定のないカキやクリ、ハチの巣は撤去するよう周知している。
早朝や夕方などの1人の行動は避け、ツキノワグマに自分の存在を知らせるため、ラジオ、笛、鈴などで音を出して行動するなど、ツキノワグマに遭遇しないよう注意を呼びかけている。
人家近くで目撃した場合は、直ちに市町、県、最寄りの警察署(110番)へ目撃場所と時間、大きさ、移動方向、何をしていたかを連絡すること。パトロールや集団登下校などの対策が迅速に実施できる。






