県タクシー協会加盟全事業者が対応
【全県】 今月から県内タクシー会社の大半で精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている人への運賃割引を開始した。
特別非営利活動法人滋賀県精神障害者家族会連合会と一般社団法人滋賀県タクシー協会による共同事業。精神障害者にもタクシー交通の割引を適用する動きは県内で初めてとなる。
同連合会によると、これまで身体障害者、知的障害者には障害者割引が適用されてきたが、精神障害者のみ対象外とされる状況が続いており、2016年から国などに対して何度も要望を行ってきた。その結果、19年の第198回通常国会において「精神障害者の交通運賃に関する請願」衆・参両院で採択された。同連合会では、それを機に同協会へ「精神障がい者のタクシー運賃割引の適用を求める要望書」を提出した。協会も「真摯に検討する」と応じて各事業者に説明を実施、今年9月18日付で近畿陸運局からの認可を得たことで、今月から割引が始まった。
割引を導入したのは、同協会会員の全24事業者の車両1078台と県内個人タクシー38事業者の車両38台。同連合会によると「精神障害の中には、他人と同じ空間に長くいられない症状や電車を利用できないなど、多様にある。通院などの外出の機会にタクシーが利用しやすくなるのは助かる」と述べる。
利用内容は、同手帳の交付を受けている人がタクシーに乗車した際に、手帳を提示して割引を申し込んだ場合に限り、利用したタクシー運賃の1割が割引かれる。
事業の開始報告のために県庁で開かれた記者会見で、同協会の田畑太郎会長は「これからも多様な利用者のニーズに応えるサービスにつなげていきたい」と述べ、同連合会の尾畑聡英理事長は「これを機に各公共交通機関の事業所にも同様の取り組みが広がっていけば」と期待を語った。







