角野・県理事に緊急インタビュー
【県】 県は7日、最多の31人の新型コロナウイルス感染者を新たに確認したと発表した。これは3日の甲賀市の特別養護老人ホーム、5日の草津市の南草津病院でのクラスター(集団感染)発生などによるものだ。図1のように3~5月の第1波で最多の12人に比べ、今回の最多は約2・6倍に急増している。そこで県のコロナ対策の司令塔である健康福祉部の角野文彦理事(64)に緊急インタビューした。(石川政実)
●空き病床わずか36%
―3~5月の第1波は、草津市の事業所ニチコン、大津市役所などでクラスターが発生した。6月中旬からの第2波では、甲賀市の専門学校、結婚披露宴の会食、夜の街のガールズバー、そして先日の甲賀市の特養、草津市の病院などでクラスターが起こったが、第1波と第2波とはどう違うのか。
角野 質的にまったく違う。第1波のクラスターは、だんだんと広がる形だった。第2波は、今回の特養や草津市の病院のように一挙に感染者が出る。とくに高齢者は重症化するだけにリスクが高まっている。
―16日現在の病床数は157床、軽症・無症状者のための宿泊施設(ホテルピアザびわ湖)は62室に対して、入院患者は100人、宿泊療養(ホテル)10人、累計死亡4人で、現時点の確保病床の稼働率は63・7%となり、空き病床が36・3%と逼迫しつつあるが大丈夫か。
角野 この9月1日に病床を200床にする予定だ。県では、まず感染者は5日間程度入院して、それ以降は軽症や無症状者についてはホテルに移ってもらっている。そして何日か過ぎれば、軽症や無症状の若い人は大半が退院するので、たとえ新規感染者が毎日30人出ても、当面は大丈夫だ。
ちなみに、県の病床・宿泊療養室数の確保計画(図2参照)では、最大で700人分(病床450床、ホテル250室)を設定している。この最大病床数450に対して、16日時点の入院患者は100人で、病床稼働率は22・2%であり、計画上はまだ余裕がある。
だが病床・宿泊療養室が満杯になる前に、図2の確保計画を前倒しして次のステージへと備えている。
―東京の世田谷区のようにPCR検査を「誰でも、いつでも、何度でも」実施しようとするところもあるが。
角野 やはりPCR検査は「必要な人が」いつでもどこでも受けられることが大事だ。現在の県のPCR検査能力は、最大で1日約250検体だが、今後は1日約600検体になる予定であり、必要とされる検査はできる。
―秋冬になると、インフルエンザが心配だ。
角野 確かにインフルエンザの症状はコロナと紛らわしい。だから今年は、例年以上に多くの高齢者や基礎疾患のある人にインフルエンザのワクチンの接種をしてもらいたい。
―第2波のピークはいつか。
角野 県のシミュレーションでは、ピークは10月から11月ぐらいで、これが収まるのが12月から来年1月ごろだ。しかし、県としては、なんとしてもピークを図2の最大700人までに抑え込みたい。それ以上になったら医療崩壊を招くからだ。
医療崩壊が起こると、軽症や無症状の若い人には、入院でなく自宅療養をお願いせざるを得ない。
その人たちに対し、県は毎日情報を集めて健康管理し、市町は買い物やごみ出しなどの生活支援を行うといった役割分担が必要であり、早急に市町と協議していきたい。









