特別寄稿 新天皇の即位に寄せて
令和の年号が日本の歴史に刻まれて半年。その象徴としての儀式である即位の礼の挙行により、徳仁天皇が日本国の象徴としての地位に就かれたことが内外に宣言されました。ここに、東近江市民を代表して心からお祝いを申し上げますとともに、令和の時代が穏やかで笑顔あふれる日々であり続けられることを願うものです。
とは言うものの、令和の時代に入ってから相次ぐ自然災害、死者多数に上る放火事件やDV、いじめ事件の発生等々決して穏やかな日々とは言えない幕開けとなってしまいました。また、高度情報化社会の限りない進展や急激な国際化によるボーダレス化は、これまでの我が国の特質であった単一民族、単一言語そして島国という独立独歩の歩みにより発展を遂げてきたその在りように大きな変革をもたらしています。この実態を直視する一方、先人が築いてきた我が国固有の文化の継続を意識しつつ次の世代に引き継いでいかなければならないことを確認すべき機会でもあるものと思います。
一見矛盾するこのロジックは、決して相反するものではなく、双方の調和が国際社会の一員として名誉ある地位を維持していく上において必須条件でもあるものと考えられることから、我が国固有の歴史や文化の象徴としての新天皇の即位は、この意味においても極めておめでたいものであることをしっかりと認識すべきものであります。
年号としての令和は、万葉集から採られたもので、私たちの東近江市は、千年をはるかに超える悠久の歴史を共有する万葉集に深いゆかりを有する地でもあります。飛鳥時代、蒲生野を舞台に詠まれた額田王と大海人皇子の相聞歌「あかねさす…」は、万葉集の中で最も人気のある歌で、令和元年の今年は、この歌が詠まれてから1350年の時の流れを経ました。私たちの歴史は営々と続いているのです。






