自治刻刻 新緑のいぶき
風薫る5月、木々の緑があざやかに輝く五社神社、5月3日の朝。日野祭を仕切るのは16歳から36歳の若者からなる神調社。代表の社長が、「上野田に生まれ育ち、神調社20年、誇りをもって祭りに臨もう」と力強く挨拶。点呼の後、3人の神子を警護し隊列を整え「太鼓!」の合図で出発、馬見岡綿向神社へ。馬見岡綿向神社と御旅所を渡御(とぎょ)、還御(かんぎょ)。クライマックスは夕暮れの「七・三の別れ」、参道の幅の七割を神調社、三割を宮司、向かい合って歩み、すれちがいざまに宮司が神子に礼をされる場面。850年の歴史を実感します。神輿(みこし)、曳山(ひきやま)…町衆の力と団結の象徴。五穀豊穣と社会の安泰の願いが込められています。
ところで、東京大学の入学式で社会学者の上野千鶴子さんが挨拶されました。女子学生の置かれている現実に触れたうえで「頑張っても公正に報われない社会があなたたちを待っています。そして頑張ったら報われると思えることそのものが、あなたがたの努力の成果ではなく環境のおかげだったことを忘れないように…あなたたちの頑張りを…恵まれない人々を貶(おとし)めるためにではなく…助けるために使ってください…」と。
4月、統一地方選挙が行われました。7月には、参議院議員選挙があります。戦後、日本国憲法のもとではじめて男女の普通選挙が実現しました。選挙は、有権者がより良い社会のありようを議論し判断する大切な機会です。「利益誘導」や「締め付け」でなく、国、県、市町それぞれ全体の国民、住民のために機能する政治が求められています。
田植えも後半になりました。ゴールデンウィークに植えた早苗はすくすくと育ち緑を濃くしています。転作田では麦の穂が伸びてきました。田んぼの水面をかすめて飛ぶツバメ。ゆっくりと流れる時間、古から続くいつもの5月の風景。「普通」であること、平和であることはありがたいこと。新緑のいぶきを感じつつ、頑張れば公正に報われる社会、誰もが幸せになる社会をめざし力を合わせましょう。






