晴耕雨読 これからの地域において大切なこと
昨年、日野在住の田中宏明君、ポーランド人のショーンさん、イギリス人のトムさんの3人が、日野祭などの祭を盛り上げるため、会社を立ち上げクラフトビールの販売をスタートされました。数年前から、同級生でもある田中君から聞いていた夢・ヴィジョンが、こうして形となったことをとても嬉しく思います。
さて、地域を変えるのは「若者・よそ者・バカ者」だとよく言われますが、なぜでしょうか。太古の昔に遡れば、地球最強であった恐竜が絶滅したのは、氷河期という「変化」に対応できなかったからだと言われています。これは、繁栄には「強さ」よりも「いかに変化に対応できるか」が重要であることを物語っています。我が国の歴史でも、明治維新や敗戦後の社会変化に先輩方が必死で適応されたからこそ、今の繁栄があります。
そして、平成が終わりを迎える今日、我々は未だかつて経験したことのない「人口減少」という変化に直面しています。次世代を担う若者が減少し、地域の伝統文化やコミュニティの危機が叫ばれています。
この状況に対し、どうすればいいのでしょうか。私は、その鍵は、自治体の規模や人口、予算などの「強さ」ではなく、社会の変化に対応し、多様性を育むことのできる「柔軟性・寛容性」にあるのではないかと考えています。例えば、若者や移住者、外国人の方が積極的にまちづくりに参画できる環境づくりなどです。
米国の社会学者R.フロリダは「多様性の許容度が高い街ほど、発展し付加価値を生む街であること」を明らかにしました。明確な「答え」のない時代、地域に変化をもたらし、解決策を生み出すヒントは「異質なもの」を受入れ活かすことの出来る地域かどうかにあります。若者や移住者、外国人の方に限らず、様々な人が新しいことにチャレンジ出来る環境づくりが、まさに求められているのではないでしょうか。
【略歴:S59年生、八日市高校・立命館大学・京都大学大学院、民間企業・議員秘書を経て、現職】






