県政NOW 地方創生は観光振興で
先日政府では訪日外国人数の目標を2020年に4000万人、2030年には6000万人へと上方修正をされました。従来の目標は2020年に2000万人でしたが近年爆発的に観光客が増え、この目標を昨年度に達成したことを踏まえたものです。確かに4000万人は大きな目標ですが、観光客数世界1位のフランスの8400万人、5位のイタリアの4900万人という数字と比較しても、歴史や文化あるいは自然や和食といった食べ物など、日本の多様な観光資源からすれば決して不可能な数字ではないと思われます。
そこで訪日外国人の経済効果はどれくらいなのかを調べたところ昨年外国人観光客の平均消費額は約18万円でした。日本人1人当たりの平均消費額が約122万円ですから7人の外国人で1人の日本人分という計算になります。そして政府では2020年には外国人観光客の消費額を8兆円にまで引き上げようという目標を掲げています。
ではそのためには何が必要なのでしょうか。私は新たな観光周遊ルートの開発とブランド化にその答えはあると考えています。現在の外国人観光は、ゴールデンルートと言われる東京、京都、大阪にほとんど集中しています。現状でも混雑の激しい大都市観光地に外国人観光客が倍増したらどうなるでしょうか。宿泊は大丈夫でしょうか。せっかく日本に来ていただいたのに満足して帰っていただけるとは決して思えません。そこで東北や瀬戸内海といったエリアを一つの観光ルートとして開発し、今後増加するリピーター客に対してそうした地域の魅力をアピールするのです。例えばフランスのブルゴーニュ地方などは人口規模は小さくても外国人旅行者で常に潤っています。幸い国内でも長野の上高地のように自然を保護しながらブランド価値を高めて成功されているところも存在します。混雑や渋滞とは無縁、豊かな自然や文化が残っている地方こそ、これからの外国人観光客のスタンダードにしなければなりません。観光こそ地方創生のカギを握っているのではないでしょうか。






