県政NOW 近江米の「みずかがみ」を日本一のブランド米にしよう。
近江米の「みずかがみ」と「秋の詩」の2015年産が日本穀物検定協会の食味ランキングで最高の「特Aランク」の評価を受けました。特に「みずかがみ」は近江米の代表品種としてこれから売り出そうとしている時だけにこの受賞は大きな追い風となっています。
TPP関連法案が国会で審議され、滋賀県農業への影響が懸念される中、たとえ安価な米が輸入されても決して負けない近江米のブランド化を進めることは当面の大きな課題です。
先日、石川県の羽咋市を訪れ「ローマ法王に米を食べさせた男」として知られ、またスーパー公務員と評される高野誠鮮(じょうせん)氏にお出会いし、中山間地域の棚田で栽培された「神子原米(みこはらまい)」のブランド化に成功した戦略をお聞きしました。そして、Iターン若者の誘致や農家の高収入化で過疎高齢化が進む羽咋市神子原地区を見事に限界集落から脱却させた高野氏の熱意と行動に大きな感銘を受けてきました。こうした高野氏の実践はテレビドラマ日曜劇場「ナポレオンの村」でサクセスストーリーとして全国に放映され、ご覧になった方も多いと思います。
神子原地区で栽培された米に「ローマ法王御用達米」の認定を受けたり、エルメスの書道家がデザインした文字を米の袋に使用するなど、まさに空前絶後のPR戦略に加えて、化学肥料により無理な増産をしない栽培方法で作られた神子原米のおいしさをしっかり伝える戦略が成功したと言えます。実際に訪れた農産物の直売所「神子の里」では1キロ800円を超える神子原米が品薄になるほど売れていました。つまり、安心して食べられる美味しい農産物を効果的にPRすれば生産者である農家が自分で作った作物に自分で値段をつけられるということです。こうした生産・管理・流通のシステムを構築することが大切だとも高野氏はおっしゃっています。
近江米の新品種である「みずかがみ」はその評価を徐々に高め、作付面積も増えていますが、環境こだわり米という特徴をしっかり活かしながら国内はもとより海外にも「安心して食べられる美味しい米」として販路を広げる戦略を展開して、農家の所得向上に大きく寄与することをめざします。






