全国に島のよさ発信
◇近江八幡
若い人の島離れが進み、少子高齢化に拍車がかかっていた沖島に活気が戻っている。
平成二十五年七月、国の離島振興対策実施地域の追加指定を受けたのを機に、自治会、漁業組合、女性会、老人クラブでつくる「沖島町離島振興推進協議会」が結成され、それぞれの団体が得意とする分野でイベントの開催や特産品の販売など、島の活性化に乗り出した。
沖島ファンクラブ「もんて」もその一つ。「もんて」は滋賀県の方言で「帰る」という意味。島に伝わる伝統や食文化、四季折々の自然の風景など、島のよさを広く知ってもらい、島に来てもらうことが目的。
現在、遠くは東京や広島など、県内外からの会員数が一五〇人を超えている。
昨年十一月には、初めてのファンクラブイベントが開かれ、三十五人が参加。ぶらり案内人が案内する島内の散策や、湖魚の加工品と地元野菜で作られた女性会の手作り弁当「沖島めし」に好評を得た。
昨年末に発売した島でとれた新鮮野菜や湖魚の加工食品など、特産品を詰め合わせた「冬のもんてくーる」が完売するなど、島への人気も高まってきている。また、漁船による遊覧船の運航(四月一日から十月末)にも力を入れている。
来島を待つだけでなく、積極的なPRにも取り組み、東京で開かれている全国の島々が集まる祭典「アイランダー」にも参加。二百近くの島が集まる中で、湖の有人島は沖島だけという特異性をアピール。ブースでは東京でも知名度が高い鮒ずしに人気が集まった。
島では、空き家を利活用する検討や港の桟橋の改修などを追い風に島民自らが島の未来を切り開く取り組みが本格化している。










