夢の世界4大大会勝利めざし「左利き生かしたスピン磨く」
男子テニスの錦織圭は昨年、トップ選手としての地位を確立したが、国内では「第二のケイ」と期待されるユース世代も育ってきている。そんなホープの一人が湖南市の清水悠太選手(16)=兵庫県・西宮甲英高等学院=だ。昨年は十六歳以下の国別対抗戦、ジュニア・デビスカップに日本代表として出場し、アジア・オセアニア予選(昨年四月)で準優勝、本戦(同九月)ではベスト4に貢献した。
清水選手はテニス指導者の父、渉さんの影響で、四歳の頃からテニスをはじめ、六歳で試合デビューし、各種の賞を獲得して頭角を現し、中学三年で全国選抜ジュニア「中牟田杯」でシングルス優勝を果たした。
地元の中学卒業後は、世界のトッププレイヤーが競い合うグランドスラム(世界四大大会)(注)をめざし、伊達公子選手らを育てた元デビスカップ日本代表チーム監督、竹内映二氏が運営するテニスラボ(三木市)の門戸を叩いた。
テニスラボでは、週五日、一日六時間、プロを目指す精鋭たちと切磋琢磨しながら、年間約十四週にわたる海外遠征をこなす。そんな多忙な日々の息抜きは「愛読のコミック『ワン・ピース』を読むこと。とくに三刀流の剣士、ゾロがかっこいい」と、若者らしい笑顔をのぞかせる。
身長は百六十三センチと日本人選手としても小兵だが、「対戦相手との体格差を補うため、左利きを生かしたスピン(逆回転)で相手をコート外に追い出し、思い切りのいいボールを反対側へ打ち込む工夫を今後も重ねたい」と意欲的だ。
憧れの選手は、同じ左利きで世界の「ビッグ4」、ラファエル・ナダル選手(スペイン)。上位クラスの大会に出場するには、下位クラスの大会で勝ち、世界ランキングを上げる必要がある。
昨年十二月はエディーハー(米国)の予選決勝で惜敗したが、同月のオレンジボウル(同)の男子ダブルスでは見事優勝し、ITF(国際テニス連盟)の世界ジュニアランキングを百五十位(昨年十二月十四日現在)、国内で十位へ押し上げた。
今年も清水選手の活躍からますます目が離せない。
(注)グランドスラム=国際テニス連盟が定めた四大大会である全豪オープン(一月)、全仏オープン(五月)、ウィンブルドン選手権(六月)、全米オープン(八月)を指す名称。








