自治刻刻 戦後70年に思うこと
白い雲が浮ぶ青い夏空を背に建つ旧日野町立鎌掛小学校。木造校舎や講堂は、レトロな昭和の雰囲気が漂っています。そのため映画やテレビのロケによく使用され、今回は8月16日に放送された「妻と飛んだ特攻兵」の航空隊兵舎になりました。主人公は、満州(中国東北部)で少年飛行兵の訓練をしていた教官とその妻。昭和20年8月9日、ソ連軍が満州に侵攻、満州開拓団は過酷な逃避行。退却する日本軍は開拓団を助けず替わりに手榴弾(自決用)を渡すシーン、ソ連軍が開拓団を攻撃するシーンもありました。19日、教官達はソ連戦車隊に特攻攻撃を決意。主人公の特攻機には妻も同乗するという物語です。色々な観点から戦争の理不尽さ悲惨さが描かれています。
今年はテレビや新聞も「戦後70年」を積極的に取り上げました。日野町でも実行委員会をつくり「戦後70年事業」に取り組んでいます。「戦争の記憶展」「戦争体験を語り伝えるつどい」などなど。先日の記念講演会の講師は、元日本遺族会会長、自由民主党元幹事長の古賀誠氏。父がフィリピンレイテ島で戦死され「自らの政治の原点は平和」が信条。「父は何故死ななければならなかったのか~平和な国づくりこそ政治の役割~無謀な戦争に突き進んだのは政治の貧困」などと指摘、また、現在国会で審議されている「安全保障法制」とかかわって「集団的自衛権は憲法違反、後方支援という兵站は戦争行為そのもの」「平和主義、国民主権、基本的人権を掲げる憲法は世界に冠たるもの」「今の状況は戦前の政治の貧困状況に近づいているのではないか」などと明解に話され「平和があってこそ一人ひとりの幸せがある」平和な国づくりを進めようと結ばれました。
今、戦争を知らない世代が多数になっていますが、高校生や大学生、若いお母さんたちも戦争反対の声をあげていることは、素晴らしいこと。戦後70年、今の時代を戦前と呼ばれる時代にしないために力を合わせましょう。






