住民に良質で安心な治療を 地域医療連携の一角を担う
◇東近江
東近江市立能登川病院(猪子町)は一日から、医療法人社団昴会(日野町 相馬俊臣理事長)の指定管理による公設民営での運営に移行した。先月三十一日には同病院外来待合ホールで指定管理の引き継ぎが行われた。
病院、市、議会、地元住民の関係者ら約百人が見守る中、東近江市病院事業管理者・中條忍氏と相馬理事長に看護部長から花束が贈呈され、二人はがっちりと握手、管理業務を引き継いだ。
病院開設者の小椋正清市長は「指定管理者制度導入は、病院を存続させ、地域医療を守るため苦渋の選択だった。今後は、市と指定管理者が力を合わせて、安全で良質な医療体制の構築や専門性を生かした地域完結型医療をめざしたい」とあいさつし、「新たな歴史を刻む能登川病院の第一歩」と期待を膨らませた。
中條氏は「経営形態が変わっても、地域医療の継続が地域住民の安心できる道」と述べ、職員の約半数が昴会の職員として引き続き従事することも地域住民の安心につながると感謝した。
運営を引き継ぐ相馬氏は「ずしりと肩に重いものを感じ、身が引き締まる思い。公設であろうが民営であろうが患者にとっては、いい医療をやること一点です。患者さんあっての医療、患者さんに対する思いやりや感謝を持って医療に携ってほしい。施設をうまくつなぎ合わせることによって大病院と同様の医療サービスを提供することができる。従業員がハッピーでないと良い医療ができない。心が通い合う、回りから『よかったな』と言ってもらえる病院にしたい」と信念を披露した。
移行後も引き続き院長を務めることになった竹内孝幸氏は職員を代表して「約十年間にわたり様々な議論が尽された結果、地域に根ざした病院として存続することになった」と関係者に感謝するとともに、「患者に迷惑をかけることなく医療を継続し、新しい能登川病院が再スタートします。気持ちを新たにリフレッシュしながら、この地域に合った医療を実施し、地域内の病院と連携することによる地域完結型の医療をめざして、優しさと思いやりをもって、笑顔で医療を行う、キラット光る病院に向かって、歩んでいきたい」と、決意を述べた。
一日からは顔面外傷や熱傷や身体の各種先天性異常、手術などによる組織欠損などからの組織再建の治療を行う形成外科が新たに診療科目に加わり、小児科、眼科の充実が図られる。また、系列病院のレントゲンネットワーク化、最新のCTスキャンの導入により、より高度な治療を受けられる体制が整えられた。今後も、救急医療体制の充実を図って行く。






