トップ争う中沢、大野、追う細江。江畑、西村、中川が1議席争う
今回から、犬上郡(豊郷、甲良、多賀町=旧定数1)と彦根市(同4)が合区して「彦根市犬上郡選挙区」(新定数4)となり、定数が一減に。現職五人、新人一人の争いで、確実に現職一人が落選する。三回連続トップ当選(一般選挙)の彦根市の中沢と犬上郡の大野がトップを争い、それを細江が追って、残る一議席を江畑、西村、中川が争う展開。有権者は二日現在で約八万八千七百人。【石川政実】
【彦根市犬上郡選挙区(新定数4)】
西村 久子 (71) 自現2
細江 正人 (68) 自現1
大野和三郎 (59) 無現1自推
中沢 啓子 (56) 民現4
江畑弥八郎 (60) 民現2
中川 睦子 (57) 共新
農業が原点の自民現職の西村は、同党で唯一の女性県議だ。地盤の市南部・稲枝地区が、大野の地盤の豊郷町に近く警戒を強める。これまで稲枝を守ればよかったが、今回は湖東農業改良普及所管内の生活改善グループのかつての友人を頼り、多賀町や甲良町へもアプローチする。市内は後援会千人がフル稼働へ。二十二日、稲枝商工会館で決起集会を開く。
自民現職の細江は、経済人としてバランス感覚が持ち味だ。前回は市議から、元県議の中村善一郎の後継として出馬し、約八千八百票を獲得し二位に。県立彦根東高の同窓会・金亀会の会長も務める。
犬上郡では青年会議所時代の仲間を中心に千票以上が目標。市内では前回票を固め、市と犬上郡で一万票を目指す。十五日は市内ベルロードで事務所開き。
自民推薦で元豊郷町長の大野は、今回の選挙を、犬上郡三町の合併や、さらには彦根市との合併も視野に論議を進める「一丁目一番地」と位置づける。
犬上郡は前回並みの約七千百票をキープし、市部では市内企業などを中心に、三千票の上積みを図り、一万票を目指す。公明票の行方も注目だ。県政報告会を十五日、豊郷町の豊栄のさとで開催する。
四期の民主現職、中沢は、連合などの組織がないため、いろんな市民活動に参加し、横のネットワーク化に努める。最近では、日野原重明の「新老人の会」滋賀支部の相談役にも就任している。前回も約九千五百票で連続トップ当選を果たしたが、さらに夫の出身地、多賀町で上積みし、トップをうかがう。十四日、彦根勤労福祉会館で県政報告会を開く。
民主現職の江畑は、前回最下位当選だったため、今回は連合だけでなく、幅広い後援会づくり(四千七百人)に力を注ぐ。三千票の上乗せを目指し、「チームしが」推薦をアピールするとともに、衆院議員・田島一成や三市議と市内を固める。郡内は、出身の大蔵省印刷局のOBや四町議で浸透を図る。十四日、市のひこね燦ぱれすで県政報告会を開催へ。
二十三年に県議選、二十四年に衆院選、昨年も衆院選に出馬し、それぞれ落選。今回の県議選は四度目で後がない共産新人の中川は、福井県出身だけに、「彦根・愛知・犬上原発のない社会をつくる会」に全力でかかわってきた。昨年の衆院選は彦根市・犬上郡で五千七百票だったが、今回は一万二千票が目標。市内は同党二市議、郡内は五町議と連携する。
なお三日月大造知事は、中沢と江畑の県政報告会に出席の予定だ。
(文中敬称略)






