日野町長 藤澤 直広
故郷の山、綿向山は雪化粧。凛とした姿は、いつも勇気を与えてくれます。頂上付近は樹氷が見られる人気のスポット。年の初めは、誰もが今年一年の抱負を胸に気持ちを新たにします。色々な団体では新年会が開かれます。「旗びらき」は、いわば労働組合の新年会。先日、役場の職員労働組合の旗びらきに出席しました。それぞれの職場から組合員(職員)が参加し和やかに開催されました。執行委員長が「職員の労働条件の改善とともに住民の皆さんの福祉の向上のために頑張ろう」と挨拶。スローガンは「住民の繁栄なくして自治体労働者の幸せなし」。職員のことだけでなく住民の皆さんのことを考えていることはありがたいこと。今、子どもの6人に1人が貧困といわれる格差社会の中で、福祉、教育、子育てなど暮らし全般のサポートが必要なだけに公務員が「全体の奉仕者」として役割を果たすことは重要です。
今年は、阪神淡路大震災から20年。当時、県庁の職員労働組合の専従役員をしていましたが、発災後すぐに組合が職場に救援物資の提供を呼びかけたところたくさんの物資が寄せられたことを思い出します。トラックに積み込み神戸に派遣。炊き出しや物資配給などのボランティアにもたくさんの組合員が現地に出かけました。
とても頼もしく思いました。ところで最近、労働基準法違反の労働条件で働かせる「ブラック企業」「ブラックバイト」に批判が高まっています。にもかかわらず、現在の労働法制をさらに「残業代ゼロ」、「解雇自由」、「派遣労働があたりまえ」に規制緩和しようという動きがあります。人間らしく働き生きる社会こそ大切です。阪神淡路大震災でも「絆」という言葉が注目されました。みんなが団結し助け合って生きる社会を築かなければなりません。誰もが幸せになる社会をめざす「旗」をしっかり掲げたいと思います。
綿向山の樹氷は寒風に向かって伸びてゆきます。そして美しく輝きます。まるで額ににじむ汗がキラリと輝くように。






