滋賀県議会議員 小寺 ひろお
新年あけましておめでとうございます。旧年中は何かとお世話になりありがとうございました。引き続き本年もよろしくお願い申し上げます。
さて今年の2月、八日市市をはじめとする4町が合併し東近江市が誕生して10周年を迎えます。翌年には蒲生町と能登川町が編入合併され、現在の東近江市となりました。また同じ時期、全国的に市町村合併が推進された結果、県内においても高島市や湖南市、また甲賀市や野洲市などの新市が同じころに誕生いたしました。あれから「もう10年」という感じもする一方、「まだ10年」という感じもいたします。
市や町が合併する目的は、いったいなんだったのでしょうか。地方財政の厳しさが増していく中で、現在私たちが直面している高齢化社会をはじめとするさまざまな課題を解決していくためには、基礎自治体を広域化し行政改革や事業の効率化を推し進めることなどにより足腰の強い財政基盤をつくること、あわせて観光や地域開発などは広域で取り組むことで、より効率的で効果的な事業を展開し地域振興をはかることなどが目的であったと記憶しています。さらに合併した市町には合併特例債という魅力的な仕組みが用意されたことも、各地で合併を推進する原動力となりました。
そしてこの10年を振り返ってみると、確かに合併を機に議員定数や職員数は計画的に削減され、旧庁舎や各種施設などの廃止や移管など一定の行政効率化は推進されましたし、合併特例債を活用した学校施設などの新築、庁舎や病院の改修なども行われ、目に見える成果も着実に上がってきています。
しかし一方で支所機能に不満をいだく市民も多く、文字通り役所との距離が「遠くなった」と嘆く声を聴くことがあります。正規職員の数は一定減っているけれど、非正規職員や臨時職員の数が増えており、行政サービスは十分に行き届いているのか、不安に感じる声も聴くことがあります。
また観光分野では、永源寺に百済寺、太郎坊宮や石塔寺といった名刹、五個荘の近江商人文化や街道文化、伊庭内湖や奥永源寺の美しい自然、さらには近江米や近江牛などの農産物にマーガレットステーションと、東近江市内には全国に誇れる観光資源が豊富にあります。それらは十分に連携して活かされているのでしょうか。
また近年、蒲生と秦荘に2つのインターチェンジが開通し、数年前には三重県とをつなぐトンネルが開通しましたが、今後の企業誘致や地域振興が大いに期待をされているところです。
合併10周年は、その成果と課題について考える良い機会ではないでしょうか。当初考えていたことと違うこともあれば、予想以上にうまくいったこともあるでしょう。解決した課題もあれば、新たに発生した課題もあるはずです。
東江市には豊富な地域資源があり、歴史があり文化があります。この10周年を契機に、よりいっそう地域資源を活用、連携していけば、より素晴らしい街として発展していくものと私は大いに期待を寄せています。






