滋賀県議会議員 小寺 ひろお
先日のことですが、竜王町の弓削にある弓削メディカルクリニックという診療所に、これからの地域医療のあり方について、雨森院長先生のお話を伺う機会がありました。
ご承知の方もおられるでしょうが、この東近江地域では在宅で人生の最期を迎えられる仕組みづくりに取り組んでいます。なぜなら今から10年後には、最も世代人口の多い65才前後の人たち、いわゆる団塊の世代の皆さんが後期高齢者になるからです。
先日も初めて男性の平均寿命が80才を超えたことがニュースになっていましたが、急激な高齢化が進んでいるわが国では今後の医療費を抑制するためにも、また病院のベッド数に限りがあることから、少しでも病院で最期を迎えられる方を減らしたいという事情があります。また、2人に1人ががんで死ぬ時代を迎えて、病院ではなくできることなら生まれ育った家で、あるいは慣れ親しんだ我が家で、静かに人生の最期を迎えたいという人たちが増えてきているということもあります。
そのためには自宅で最期を迎えようとしている方々を、定期的に訪問診療する先生、いわゆる家庭医というお医者さんが必要となってきます。そしてこの弓削メディカルクリニックの雨森先生は、竜王町全体のそうした患者さんへの往診や治療を行うとともに、今後家庭医をめざしておられる研修医の先生を、育成する立場で活躍されている先生なのです。
昔はほとんどの人が家で最期を迎えました。今は多くの方が病院で最期を迎えています。そしてこれからは、病院と現在急激に増えている老人施設での最期、そして自宅で最期を迎えるといった、その時の状況や病気によって、どこで最期を迎えるのか、といったことも自分で考え、決められる時代になってきます。
「いかに死ぬか」ということを考えることは、人生最後の一大事でもあります。私自身も改めて自分の人生をどう生きていくのか、真正面から考える貴重な機会をいただいた研修でした。気を引き締めて議会活動に取り組んでまいります。






