日野町長 藤澤 直広
立春が過ぎても雪がよく降りました。雪の下でも転作田の麦の緑の芽はすくすくと伸び、畑のキャベツやホウレンソウもじっと寒さに耐えています。春夏秋冬、自然の営みの中で動物も植物も生きています。先月、小学校で食育の授業を見学しました。この日の給食は地元産の豚肉を使ったしょうが焼き、キャベツを使ったみそ汁、日野菜漬がメニュー。授業ではキャベツを生産している地域の生産者さんが生産の苦労や喜びなどを話されました。子どもたちは、話を聞き、二つに割ったキャベツを見て目を輝かせていました。給食、食育の大切さを実感しました。
ところで、NHK連続テレビ小説「ごちそうさん」は面白い。主人公は、料理が得意で周りの人たちに美味しいものを食べさせ「ごちそうさん」と言われるのが喜び。しかし、番組は戦時中、食料も配給制になり料理を作るのもままなりません。鍋や釜まで金属類は「供出」、ラジオは正しい報道はせず戦意高揚ばかり、おかしいことをおかしいと話せば「主義者」として特高が逮捕するという異常な状況を庶民の暮らしの中から描き出しています。
「自由と平和を愛する文化国家を建設したいと思う」これは、日本国憲法公布時の天皇の勅語の一節です。自由と平和がなかった国からの転換こそ戦後日本の出発点でした。そして、その道を歩む道標は日本国憲法。憲法は、国会、内閣、裁判所の三つの独立した機関が相互に抑制し合い、権力の濫用を防ぐ「三権分立」を原則としています。今、集団的自衛権の憲法解釈をめぐって、「内閣が判断する」という乱暴な議論に与野党を問わず批判の声が上がっています。歴史を謙虚に学び、逆行することなく国際社会とともに歩むことこそ大切です。
冷たい風が吹いていますが春はそこまでやってきています。日野の街並みでは、お雛様を飾り人々を迎える「日野ひなまつり紀行」が行われています。一足早い春の息吹を楽しんでください。皆さんのお越しを心よりお待ちしています。






