建設工業会、スポ少らがボランティア
◇竜王
台風18号による豪雨で、竜王町川守では日野川が氾濫し、東岸にある竜王川守観光ぶどう園に流入、ブドウの木約五百五十本がなぎ倒される大きな被害を受けた。また、妹背の里や町農村運動広場も冠水。緑豊かな田園風景が一夜で泥一色の光景へ姿を変え、現在も復旧作業に追われている。
雪野山が前面に広がる同園には、約一七〇ヘクタールの広大な農地にアーリースチューベン、ヒムロッドシードレス、マスカットベリーA、竜宝などが植えられ、こだわりの減農薬有機肥料栽培が行われていた。また、畳敷きスペースや車椅子用トイレの完備など行き届いたサービスも人気があり、リピーター客の多さでも知られている。
この日も、京都や三重ナンバーの車が休園を知らずに来場し、右京区から訪れた竹沢礼子さん(47)は「とても美味しかったので今年も旅行の途中で寄りましたが、周囲の様子を見てびっくり」と被害の状況に驚きを隠せないようす。
変わり果てた園を前に、諸田勝弘園長(38)は「今後の見通しは立たず、自力での再建は不可能に近い」と肩を落としている。
また、妹背の里では、やや高台にある管理棟まであと一メートル弱の位置に水の跡が残り、芝生広場が心地良かったキャンプテントゾーン、バーベキュー&グラウンドゴルフゾーンは完全に水没。水が引いたあとは大量の泥が堆積しており、土砂の撤去や芝の張り替え、備品補修・購入など、被害額は約三千三百万円にのぼるという。
こうした状況に「なんとか力になりたい」と、地域住民や竜王町建設工業会、竜王野球スポーツ少年団、竜王ジャガース、両野球チームの指導者および保護者らがボランティアで復旧作業に当たり、泥かきや流木の撤去を行っている。【飯田香織】







