日野町長 藤澤 直広
織姫と彦星が年に一度天の川で出会います。七夕の夜空に輝く織女星、牽牛星のように輝く自治体をめざす町村が年に一度集まる「全国小さくても輝く自治体フォーラム」を日野町で開催し、北海道から九州まで町村長をはじめ自治体関係者が交流しました。第1回のフォーラムは、ちょうど10年前、平成15年2月、雪深い長野県栄村で開催されました。当時、平成の合併の嵐が吹き荒れ、国や県から「合併しないとやっていけない」と言われていました。こうしたとき、「自律(自立)のまちづくり」をめざす町村が集い、合併に頼らない道が示されたことは大きな希望でした。
平成の合併は「西高東低」といわれ、西日本で合併が進みました。現在、滋賀県は6町、大分県は4町村です。一方、福島県は46町村、北海道は144町村。小さい町村も元気です。人口1300人の群馬県上野村の村長は自然再生エネルギーの取り組みを元気に報告。長野県下條村長は出生率2.0以上と「自慢」。北海道訓子府町長(くんねっぷちょうちょう)はTPP反対を町村会あげて運動していると報告。岡山県奈義町長は、道州制の危険な中身を知らせていこうと発言。それぞれの町村が役場と住民の顔が見える関係を活かし元気にまちづくりを進めています。そして、なによりも自治に対して気骨があると感じました。「大きければいい」ではありません。中身が大切です。
経済もまた同様です。「景気が回復した」と言われますが、なかなか実感できません。「大企業が儲かればやがて庶民にもまわってくる」といわれますが「まわってこなかった」苦い経験があります。暮らしや雇用にストレートに光があてられることが大切です。政治の中身が問われています。政治の中身といえば、最近「憲法改正」や「歴史認識」をめぐる議論があります。勇ましさよりも優しさが大切なのではないかと思います。
さらさらと軒端に揺れるささの葉、誰もが幸せになる社会をめざし、五色の短冊に願いを込めたいと思います。






