家庭医の総合診療を実施 新施設 来年秋完成予定
医師や看護師不足による全国的な医療問題が各自治体の課題となり、解決に向けた改革が続けられている。東近江市でも国立滋賀病院を滋賀医科大学との連携のもとで中核病院「(仮称)東近江総合医療センター」として強化し、蒲生・能登川の市立二病院の改革も動き出し、今年四月から市立蒲生病院は「(仮称)蒲生医療センター」として新たなスタートを切る。
蒲生地区は開業医が少なく、地域住民の蒲生病院ヘの依存度は必然的に高いこともあって、医師確保の問題も併せて病院存続の方向で議論が続けられてきた。その結果、病床数が現行の百二十床から十九床となることで、病院から有床診療所へと変わるが、診療科目は現行の内科・外科・小児科・整形外科・眼科・耳鼻咽喉科・脳神経外科・リハビリテーション科・放射線科の九科を確保し、新たに平たくすべての病気を診る医療総合診療科(家庭医)が加わることで、地域包括医療を実践する医療施設としての存続につながった。
家庭医は、滋賀医大・国立滋賀病院との連携で研修医一人(三・四・五年生の三年間)と指導医一~二人を置き、後期研修医の研修の場として研修プログラムに基づいて、妊婦から高齢者までの幅広い診療科目に応じる医師の育成を兼ねる。訪問診察や福祉サービスと連携した在宅ケアなどにもあたる。
特定健康診査や人間ドックなど多様な検診メニューの実施で、現在の消化器疾患を中心にした検査、診断、治療をより充実させるほか、内科に限って火・木曜日の午後四時半から六時半の夜間診療も行う。在宅医療については家庭医を中心に訪問診察を充実し、在宅介護についてもサービスを落とすことなく実施する。救急医療については診療時間内のみ、あるいは当直医のできる範囲での対応となる。
四月以降は現施設で診療を続けながら敷地内に新施設を建設する計画で、二十四年度中のプロポーザル方式による実施設計、二十五年秋の工事着工、二十六年秋完成の予定。その後、新施設での運営に移行し、現施設は解体される。また、長峰診療所も今年秋から改築し来年春完成、現在の週一回診療から三回診療に変わる。






