3陣営が横一線のチキンレース
3区は、自民新人で公認会計士の武村展英氏(40)に、四選を目指す民主前職の三日月大造氏(41)が並び、ここに日本維新の会新人で元堺市議の久保田暁氏(44)が殴り込んで横一線へ。それを共産新人で前県議の西川仁氏(65)が猛追する。有権者は九月二日現在二十四万八千五百人で、前回に比べ約七千七百人増えており、新住民対策が鍵を握る。 【石川政実、高山周治】
●JR西日本が総力戦
二十四日、草津市での三日月の事務所開きにJR連合の坪井義範会長が駆けつけた。JR西日本労組出身候補だけに落とせないのだ。
三日月陣営は来月一、二日、政策ビラ約十万部を全戸配布するが、JR西労組が総動員される。
選対本部長になる大井豊県議は「草津市は3区の連合(一万七千人)で組織固めをお願いし、民主は前回出馬した自民の宇野治氏の地盤・守山市に攻勢をかける。野洲市は守山市議でテコ入れする。後援会(約一万人)を強化し、まず最低六万票を固めたい」と語る。
この三十日には、草津市のしが県民芸術創造館で決起集会を開く。
●草食系まじめさ浸透
まじめさが受けている。「三日月さんとは政策で堂々と戦う。維新の出馬は想定内」と、武村は闘志を見せる。
平成二十二年の参院選で涙を飲んで、ハングリーさが出ている。保守系市議四十七人、支部長六十人と連携して、あいさつ回りや後援会づくりに励んできた。
3区はかつては宇野宗佑元首相を輩出した保守の牙城。それだけに「自民復調の今回勝たないと3区から保守の火が消える」と陣営は悲願に燃える。選対本部長になる三浦治雄県議は、武村が草津市出身であることや、維新候補が立つことで浮動票が分散するため「草津で互角なら勝てる」と強気。
●帰ってきた伝説の男
「私は落下傘だからこそ、しがらみのない政治ができる」。兵庫県川西市出身で元堺市議の久保田は二十四日、JR栗東駅前で第一声を上げた。
滋賀には地縁、血縁がない久保田だが、趣味の茶道の家元は、中澤弘幸氏。昭和六十二年に「抱きしめてBIWAKO」を企画し、琵琶湖で手をつなぐイベントを成功させた伝説の人物だ。これを継いで昨年十一月に、草津市で会社経営をしている白井幸則代表らが二回目の「抱きしめて」を成功させた。中澤らが動けば、旋風が起こる。
また三市議会では自民系会派が分裂しており、不満分子の決起も。
●右傾化との戦い
「自民型政治と、共産との対決が鮮明になった」。西川は二十四日、JR草津駅前での演説で、右傾化する民主、自民、維新の各候補が3区で出そろう中、革新色を強く打ち出した。
とくに前回は同党の支持層のうち二割が民主へ流れたが、今回は「失望が大きい」と支持者回帰に自信を見せる。
失望のひとつが原発政策。「民主は将来的に脱原発としながら、支持団体とのギャップは大きい。先日も民主系の労働組合との懇談で原発即ゼロを訴えたら、企業競争力が低下すると強い反発を受けた」と憤る。今後は五十戸単位の街頭演説で遅れている地域を強化する。






